この記事では、娘が療育を受けるにあたって親目線で感じた主なメリットを6つお伝えしたいと思います。
※療育を受ける前(0歳〜)や療育を受けてからの発達具合(2歳〜)を詳しく知りたい方はこちら
正しい療育を受けることは子供の発達促進や成長のためにはもちろんいいのですが、2歳半から約2年半継続して通っている親目線から見て親側のメリットも大いにありました。
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療育は子供の為だけじゃなく親御さんの為にもなります!!
「療育ってなに?子供へのメリットデメリットを知りたい!」と言う方はまずこちらを↓
「療育の選び方を知りたい!」という方はこちらをどうぞ↓
療育に通うと親にはどんなメリットがあるのか
子供の発達促進になる
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これに関しては単純にそのままなのですが、やはり児童発達支援の職員さんは子供の対応が普通の大人よりも上手です。
子供の目線や感情が切り替わるスイッチ、どこをどう促したら着席してくれるか?教室に入れないときには一度他のおもちゃで気持ちを切り替えるか?別の部屋でクールダウンさせるか?無理に声がけはしないでおくか?
など色々なことを瞬時に判断して動かれている感じがします。
もちろんそれは今までたくさんの発達不安のお子さんを見て対応されてきているからです。
なので子供のやる気の引き出し方・癇癪の治め方・課題への取り組ませ方なども段違いに上手いです。
(療育に通う前の私がめちゃくちゃ無知だったこともありますが・・・)
その為お家で親が向き合って課題をやらせるよりもよりスムーズ(語弊があるかもですが)に、より子供の中で納得感が高い促し方ができるので発達促進の効果もお家保育だけより感じやすいと思います。
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子供の発達は個人差なので療育に通ってすぐ○○ができた!とかそういう話ではありません。
しかし療育での課題を通して発達の為のヒントはたくさん見つかると思います。
※発語や模倣・指差しの発達促進に効果があった練習方法についての記事はこちらから
子供の特性・対応方法がわかる(ヒントを得られる)
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これに関しては母子同室や親が子供の課題の様子を近くで見れると尚わかりやすいかと思います。
私が通っている事業所さんでは子供と先生が小部屋に入って一緒に課題やコミュニケーションを行い、その様子をマジックミラー越しに見れるようになっています。
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娘からは私の様子が見えないので、先生とのやりとりや課題だけに集中している様子を観察することができます
例えばどんな感じの対応?
例えば子供に着席を促したい時に、
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座って!ちゃんとしなさい!
と「ちゃんとしなさい」と曖昧な表現で言われても言語理解が乏しい場合は意味が分かりませんよね。
目の前におもちゃがあってそれですぐに遊びたいのになんで席座らなきゃいけないの?って子供は疑問に思うか何にも響かずおもちゃを取りに行くかのどっちかだと思います。
でも、
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娘ちゃん、椅子にお尻ぺったんしてくれたら楽しいおもちゃ出てくるよ!(椅子を指差し+座るジェスチャーをする)
と言われて、ふと椅子に座ってみたら
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おー!!すごい!!ちゃんと椅子にぺったんできたね!椅子にちゃんと座ってくれたから楽しいおもちゃ出すよ!!はいどうぞ!(すぐにおもちゃを出す)
椅子に座っただけで褒められた+ちゃんと希望が叶った(おもちゃが出てきた)という体験によって、少しづつ「こうすれば自分がいい気持ちになる」という快のスイッチにより好ましい行動を取れるようになっていきます。
もちろんそれは一回でできるようにはなりませんが療育は何回も何回も定着するまでひたすら繰り返してくれます。
そしてそれを側で見ているうちに
「これって家でもできそう」
「この先生の声がけは真似したい」
「この子はこの課題の時にいつも癇癪するな、なんでだろう?」
と子供の特性を見つけたり先生の対応方法から効果的な接し方のヒントをもらえたりするんです。
これって凄く貴重なことだと思います!!
それはお家でやるのと何が違うの?
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そりゃあガミガミ言われるよりは褒めてもらったり要望が叶った方が子供にとっていいのは当たり前じゃない?
とよく考えてみたら当たり前と思われるかもしれないんですけど、
「自分の子供にとってどんな方法が効果があるんだろう?」
って何もヒントが無いまま探していくのってしんどく無いですか・・・?
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きついです(即答)
もちろんお家保育でも、時間をかけたり子供に対応する人数がある程度いたり、発達に関する正しい知識を持っている方なら子供の特性や対応方法を見つけていくこともできると思います。
でも、療育を考える親御さんって結構心身ともに疲弊していると思うのです・・・。
毎日の育児でいっぱいいっぱいだし、将来の不安はあるし、溜まったお皿洗わなきゃいけないし、ましてや仕事してたら時間足りないし・・・・
その中で自分の子供の発達促進まで1からしっかり考えて向き合える人って中々いらっしゃらないと思うんですよね。(それが悪いわけでは決して無くて!)
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私がめちゃくちゃキャパが狭いのでそう思ってしまいます。
もしかしたらなんでもできるスーパーハイスペックな親御さんは中にはいらっしゃるのかもしれませんが・・・(羨ましい)
本を沢山読んで発達について知見を深めるのももちろん大事なことですが、実際に発達の専門家(療育の先生)と課題を行う子供の姿を実際に見たり、それに対して職員さんはどのような対応を行っているかじっくりと観察してみると、少ない労力でお家での対応策のヒントにもなります。
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事業所までの移動や療育という機関に繋がるまでの過程を考えると決して少ない労力では無いですが、自分だけで子供に向き合うよりも遥かにたくさんの子供の特性や対応方法を知ることができると思います。
預かり型の施設の場合でも紙媒体やLINEなどで子供の様子を伝えてくれる所もあります。
もし特に気をつけてみておいて欲しい箇所がある場合はその旨も事業所さんにあらかじめ伝えておくと、要望を重点的に見てフィードバックをしてくださる場合もあると思います。
なので伝えたいことがある場合はあらかじめ相談しておくと良いかと思います!
レスパイトの時間が取れる
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レスパイト(respite)とは、英語で「休息」「息抜き」「一時的中断」などを意味する言葉です。介護や育児など、普段誰かのケアを行っている人が休息できるよう支援することを指します。
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発達不安や発達障害のお子さんがいる家庭では1.2時間の休憩時間も中々満足に取れないこともありますよね・・・
発達不安・発達障害育児の計り知れないストレス
やっぱり親も人間ですから我が子とはいえ24時間ずっと向き合っていると疲れますししんどくなる時もあると思います。
定型発達のお子さんでもそんな風に思うなら発達障害・発達不安育児の精神的肉体的疲労ってどれだけの物かって感じですが・・・。
障害児を育児中の親のストレス度を戦時中の兵士と同等とする例えをよく見ますが、実際に育児をしてみるとあながち嘘では無いなって感じがします。
無発語・無理解・人に興味なし・指差しなし・奇声・癇癪・他人との比較・将来の不安・周りからの目
などなど・・・。
「定型発達ならこんな思いをしなくて良かったのに・・・」と、常時ストレスに晒されまくって心身ともにくたくた・・・。
他害や自傷、脱走壁などがあるお子さんを育児されている場合の心身ストレスは更に跳ね上がると思います。
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どこかで消化しないと色々支障が出てきそうで怖いですよね・・・。
もちろん一時の休息で全ての悩みが解決できるなんてことはありませんが、少しでも子供から離れて一人になれる時間ができるって本当に重要なことだと感じます。
寝不足で疲れて好きなものが食べられなくて騒音の中に晒されている(YouTubeや奇声)状態って絶対にイライラしますし正常な判断ができません。
そんな状態でニコニコ育児などできません。そして親のイライラした態度は情緒や発達が未熟な子供でも何かしら感じ取ってしまい、親子共々不安定な状態の負のスパイラルに陥ってしまうことも・・・。
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底なし沼みたいに不安がどんどん湧いてきて到底ABAとかできません
子供とまた向き合う為にもしっかり休む・やりたいことをやる
療育に預けた時の「1.2時間だけ子供と離れて好きなことができる」
もしくは預かり方じゃ無くても「自分が子供と向き合わなくてもいい時間がもらえる」のって心身ともにかなり負担が軽減された気がします。
特に1番しんどかった2〜3歳の時期については、療育が無かったら多分最悪の選択をしてしまったかもしれないと思うほど追い詰められてました。
でも2時間預けて泥のように眠ったり、一人で電車に乗って知らない駅を散歩してみたり、大好きなお菓子と一緒に30分のショートドラマをみたり、
子供ができる前に当たり前のようにやっていたことを実際にやってみると、疲弊して何も考えられることができなくなっていた状態から少しだけ自分を取り戻せたような気がしました。
気持ちが少し軽くなると子供への接し方も少し余裕ができたり、子供のいいところを見つけられたり、育児にも影響が大いにあると思います。
子供としっかり向き合う為にも、レスパイトの確保はかなり大事かなと思っています。
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とはいえやることが多くて中々厳しい場合もあるけど、もし預かり方が使えるなら是非検討してほしいです・・・・!
娘を預けていた時に私がやっていたこと(ストレスMAXのときおすすめ)
今でこそ、娘を預けている間に溜まっている家事をやったり勉強をしたりブログを書いたりとやりたいことができていますが、本当にストレスがピークに達して娘の顔を見るのも声を聞くのも何もかも嫌だ!という時が一時期ありました。
そんな時は、
- 娘に対する不満をA3のコピー用紙に鉛筆で殴り書きして破り捨てる
- スマホに作っておいた「キレそうな時に見る写真フォルダ」の写真を20分くらいかけて眺める(主に発達になんの心配もしていなかった頃の0歳〜1歳までの可愛い写真を詰め込んだもの)
このルーティーンで気持ちを落ち着かせ怒りの沸点を下げ、お迎え時には「やっぱり娘可愛いなぁ」と思えるまでに回復させていました。
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「うおらあああ奇声出せるなら発語しろおおおおおご飯床にぶちまけるのそろそろやめろおおおお噛んだら痛いだろうが人の気持ち考えろおおおおおおお」みたいに罵詈雑言をぶちまけながら殴り書きしてましたね。
※時間が無くてもできるその他のメンタル回復方法はこちら
特殊な悩み事に専門的な目で理解・アドバイスしてもらえる
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これもめちゃくちゃ大事なことかと思います。
発達不安・発達障害の育児について、定型発達育児をされている親御さんに悩みを吐露したところでお互いがお互いの育児を知らないわけなので、中々理解されなかったり自分が欲しかった反応じゃ無かったりして「これじゃない」感を感じることもあると思います。
「子供と外出するの大変だよね」
という何気ない会話でも、
「買い物に行くと必ず一個お菓子を買わないとちょっと不機嫌になるんだよね」
という大変さと、
「そもそも玄関から出られない、靴が履けない、聴覚過敏で電車の音を嫌がって乗車できない」
とでは大変さの土俵がまず違いますし、お互いその大変さを想像しづらい部分も。
なので、発達に関する悩み事は療育の職員さんや発達専門のお医者さんなどプロの方にお話するのが1番いいと思います。
児童発達支援の事業所さんでは支援計画を作る際に「最近どうですか?」と子供の様子や親のメンタルについても聞いてくれるところも多いかと思います。
自分の子供の特性や発達状態を把握してくださっているからこそより深くまで話せたり、当たり前ですが「気のせいですよ」などと流されることもなく真摯に向き合って悩みを聞いてくれます。
もちろん事前に「相談したい」旨を伝えておけば支援計画の面談以外でも相談に乗ってくれることもあると思いますので、子供のことで不安なことがあったりモヤモヤしてる時は積極的に相談してみるのをおすすめします!
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私は割と娘の様子や思っていること、関わり方で教えて欲しいことなどはバンバン聞いてました。
めちゃくちゃ忙しい事業所さんの場合は様子を見ながら相談すると良いかと思います!
家と療育での振る舞い方の違いで成長のチャンスに気がつける事もある
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これについては、こちらの記事の「社会性の芽生え」でも少し書いています。
自宅で保育をしていると「自宅にいるときの子供の様子」しかわかりませんよね。
でも生活をする場所が増えると、身を置く場所が変わった時に子供はどのような対応をしているのか、ということがわかります。
- 「おままごと遊びは家ではやらないけど療育ではできてる」
- 「A事業所の個別クラスでは着席が安定しないけどB事業所の集団クラスでは着席ができている」
- 「家では着替えを自分でやらないけど幼稚園では自分で着替えをしている」
など。
これの何が良いかというと、子供自身が「場所によって振る舞い方を変えているのかどうか」を判断する材料にできます。
私の体験談からの例(着席について)
娘は今2ヶ所の療育(母子同行【事業所A】と預かり方【事業所B】)と幼稚園に通っています。
なので家以外に主に行く場所が3つあることになりますね。
その中で娘が課題を行っている様子を直接見ることができるのは母子同行できる【事業所A】のみ。
ですので私は【家】と【事業所A】の娘の様子しか知りませんでした。
場所によって娘が振る舞いを変えていたのは「着席」についてです。
家と事業所Aでは娘は着席の際にソワソワすることが多く椅子を揺らしたり、正座したり崩したりを繰り返したり、椅子の上に立ち膝になってみたりと落ち着きがない様子で、4歳を過ぎてからもレッスン中ずっと椅子に座っているということを見たことがありませんでした。
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「トイレを我慢している?」「感覚刺激を入れている?」「多動の傾向がある?」と色々予想してみたけどどれもしっくり来ず、なんでなんだろうな〜と思っていました。
考えた末、ある日事業所Bと幼稚園に
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うちの子、着席できてますかね?なんかいつも落ち着きがない感じで周りに迷惑かけていないか心配になっていて・・・
と相談したところ、
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え?初めて聞きました!いつも普通に座ってますし、椅子を揺らすなども見たことないですね。
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全く問題なく着席できていますよ。むしろ課題中に周りがざわざわしていてもマイペースに課題に集中して取り組めていますね。
え?うそ。どゆこと?
気になったので保育参観日などを利用して幼稚園の実際の様子を見に行ったり事業所Bにこっそり訪問し影から娘の様子を観察させてもらったりしました。
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え・・・本当にずっと着席してるじゃん・・・。事業所Aではあんなに着席落ち着きないのになんで・・?
しかしそこでふと事業所Aでの【個別】と【集団】での着席の違いを思い起こしました。
椅子揺らしたり着席に落ち着きがないのって、個別の時だけでは・・・・?
事業所Aの集団の時や、幼稚園のクラス内(周りに沢山園児がいる)や、事業所B(集団)の時はきちんと着席してるってことは周りを見て「今はしっかり座ろう」「ちょっと気を抜こう」と対応を使い分けているのでは・・・・?
家で着席が落ち着かなかったりだらけてるのもそういう意図では・・・?
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わーーーー腑に落ちた!!
というすごくわかりづらい例えで申し訳ないんですが、家以外に何個か身を置く場所を用意してあげるとその場その場に合わせた対応をしている事がわかりやすいです。
そしてそこからなんでそんな風な振る舞いをしてるのかな?と考えていくと、
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あぁ!娘は娘なりに周りを観察して、「ここではこうしたら迷惑・叱られるからやらない」「ここでは周りに迷惑をかけないし気を抜ける」というように振る舞いを変えていたんだな!
と気づくことができました。
他にも、
家ではおままごとはしないけど療育ではやるからお友達や先生・親とは対応を変えてるな とか
療育先の音源あり絵カードは嫌がるけど、全く同じ絵カードを家で読み聞かせたら大丈夫だったから「音源のような低くて無機質な声色が苦手なのかも?」 とか
場所や場面によってどんな対応をしているかがわかると、「もしかしたら娘なりに考えてこう振る舞っているのかもしれない」とか、「なぜこんな対応をしているのか?」と想像したり考えたりすることに繋がります。
そのため親が思っているよりも情緒が育ってきているのかもしれない、聴覚過敏と決めつけていた行動が実は他の要因があるのかもしれない、などと気づきづらい部分に目を向けられる事が増えてきました。
普通に考えたらそりゃ大人だって取引先と家族・友達と上司に同じような振る舞いをするわけがないから、この時の娘もそう置き換えたら気づきそうなものなんですが、
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イヤイヤ、振る舞いをひとや場所によって変えるとかうちの子はまだできないよ・・・。
という風に娘を「周りのことを見る力がまだ無い」と決めつけ自分の目で見えている物が娘の全てだと思い込んでいました。
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失礼な話だな〜
3歳までの発達がとてもゆっくりだったこともあり、「まだこれは娘にはできないでしょ」「これをやらせてもあまり意味ないかも」といった私の思考が娘の新しいことへのチャレンジや成長を制限している可能性があることにも気がつきました。
これはきっと自宅保育や幼稚園だけでは気がつくことができなかった点だと思っています。
家との違いを聞くだけなら幼稚園だけでも良いのかもしれませんが、療育だと、
- 活動の様子を間近で見られるので家との共通点や相違点に気が付きやすい
- 幼稚園のクラスよりも少人数の場合が多いため先生にも細かい相談をしやすい
- 幼稚園では配慮が難しそうなこと(始まりの歌の時は音量を小さくしてほしい、視覚優位のため課題の流れを視覚化して提示してほしい など)も相談がしやすい
などの利点があります。

子供の様子を細かく観察して配慮をしてもらったり他の場所との違いを比較できるのも療育の大きなメリットかと!
同じ悩みを持つ家庭と情報交換ができる
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これに関しては主に集団療育をしている場合の話になります。
私が通っている事業所の集団療育は、発達度合いがやや似ているお子さんたちで3〜5人程度のグループを決められ一つの部屋に入り同じ課題を行います。
年齢が全く同じグループもありますし、2歳前後離れている子たちのグループもあったりします。
親は窓からその様子を見る事ができるのですが、皆無言でその様子を眺めている時もあれば、発達についての情報交換をする時もあります。
同じような発達に悩んでいる親御さんと話せるメリットとは?
私は娘が2歳半頃に初めて集団療育に入りましたが、その時は半年程度お兄さんの3歳の男の子と一緒になりました。
既に発語が出ていたお子さんだったので、勇気を出して話しかけてみました。
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あの、嫌じゃなければ教えていただきたいんですが、○○君発語って何歳頃から出たんですか?うちまだ喃語ばかりでおしゃべりが夢のまた夢です・・・。

あーーー!!わかります!!!発語でないとめちゃくちゃ焦りますよね!!!うちは3歳手前まで出なかったけど最近ようやく少し出始めた感じですよ!!
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そうだったんですね・・・!そうなんですよ、外出するとうちより小さい子がたくさんおしゃべりしているのを見て焦ったり、毎晩発達のこと調べてしまって・・・

めちゃくちゃわかりますよそれ!!私も息子が2歳の時期は「2歳 いつ喋る 発語」「2歳 一語文 話せない」とかばっかり調べて検索欄とメンタルがもう地獄みたいでしたよ!!
え・・・!? なんだ・・・・この・・・・話が通じる感じ・・・!?(戸惑い)
今まで2歳半でおしゃべりしないお子さんがいるママさんとお話ししたことがなかった私は、自分の育児や娘の状態をわかってもらえる人に出会ったことがありませんでした。
公園に行ってもスーパーに行っても小さい子はみんなママやパパと楽しくお話ししてるし、きちんと待ててるし、叱られてる時は悲しそうな顔できるし、なんならもっと小さい弟とか妹の面倒を見たりしてる子たちだっていたし、ベビーカーを押してあげたりママの後ろを手繋ぎなしでついて行ったりとか・・・
定型発達の育児が未知すぎて、自分の育児とかけ離れすぎて「この街にはうちの子しか発達が遅れてる子いないんじゃない?他にどこにいるのーーーー!?」と本気で思ってました。
だからこそ、「自分と同じような育児をして同じような思いを味わっている人」と出会ってエピソードを話せたのが嬉しすぎて嬉しすぎて、
その日のうちにLINEを聞いてお茶に誘いました。笑
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コミュ障にしては頑張った・・・・!!
自分だけが苦しい思いや未知の育児をしているわけじゃなかったんだ・・・!と知れただけですごく心が軽くなったのを覚えています。
やはり自分と同じ境遇の方とお話をすると「うちにもそんな事があった!」と共感できる部分もたくさんありますし、すでに同じことを経験されている方であれば体験談から発達の成長のヒントをもらったりすることもありました。(トイトレとか)
特に就学相談や療育センターなどについては、経験されている方の場合事業所の先生よりも事細かに教えてくれる場合もあります。
「就学相談はもう一年前の春には申請した方がいいかも」
「この病院は予約が取りづらいから発達検査の申請するなら早めがいい」
「あそこの運動療育今空きがあるみたいですよ」
など。
同じ地域の療育を利用しているからこそ、経験談がとても参考になったり勉強になることも多く、ありがたく思ってました。
世の中の定型発達と発達不安・発達障害のお子さんの割合はもちろん定型発達のお子さんの方が断然多いので、発達不安の子供を育てている親御さんは孤独な思いをしたり、悩みをわかってくれる人がなかなかいない分抱え込んだりすることもあると思います。
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時には家族にさえ発達のことは相談しづらい位、ナイーブな話でもあるかと思います・・・
そんな時、もし集団療育で「この人と話してみたいな〜」と思う親御さんがいたら話しかけてみるのをおすすめします。
私も人と話すことはあまり得意な方では無い(というか苦手)のですが、療育先の人間関係は良好なものにしておくと貴重な情報を知れることもありますし、何より「孤独な育児をしている」という気持ちが薄れて心が軽くなることもあるかと思います。
無理に話しかける必要はないですし、もし自分からは話しかけづらいけどでも他の親御さんとの話も聞いてみたいなぁと思う時は、事業所の職員さんにその旨を伝えてみてもいいかも知れません。
そしたらフィードバックやペアレントトレーニングの時間などを使って、簡単に親同士の悩みや質問など交流の場を作ってくれるかも知れません。
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療育に通われているママパパさん達は子供の発達や発達障害について鬼のように調べて勉強されている方もよくいらっしゃったので話すだけで発達の理解が深まる部分もあると思います!
まとめ
というわけで、今回は「療育に通うと親にはどんなメリットがあるのか」について書かせていただきました。
まとめると、
- 子供の発達促進になる
- 子供の特性・対応方法がわかる(ヒントを得られる)
- レスパイトの時間が取れる
- 特殊な悩み事に専門的な目で理解・アドバイスしてもらえる
- 家と療育での振る舞い方の違いで成長のチャンスに気がつける事もある
- 同じ悩みを持つ家庭と情報交換ができる
の6点になります。(私の個人的意見です)
やはり発達不安・発達障害があるお子さんの育児は未知な部分が多く、お家や保育園、幼稚園だけでは中々対応が難しかったりほしい情報が手に入れられない、もしくは見つけるまでの道筋がわからないなど困難な事が多いと思います。
療育は子供の発達促進だけの為ではなく、親御さんへのメンタルケアの場所でもあると私は考えています。
療育なら泣き叫んでも癇癪しても、誰も奇異の目で見たり嫌そうな顔をしてきたりしません。
「こんなことで相談してもいいのかな」と思えることだって何でも相談していいと思いますし、ほんのちょっとの成功体験でも職員さんは自分ごとのように喜んでくれます。
療育は子供のためでもあり、親のためでもある場所だと思います。
子供の発達に悩まれる方が子供とご自身にあった療育先が見つかることを願っております・・・!!
今回は療育の親へのメリットについての記事を読んでいただきありがとうございます!
今後も療育について色々書いていこうと思っておりますので他の記事も読んでいただけると嬉しいです!
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