【体験談】知っておくと役立つ!療育施設の選び方チェックリスト

療育について
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ノイママ

発達グレー疑いの一児の母で、私自身HSPです。
児童発達支援士/発達障害コミュニケーションサポーターの資格所持。

「発達に悩むママパパさんを応援したい」想いのもと、発達や育児についてのいろいろを発信して行きたいと思っております。

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この記事では、娘が療育に通所するまでの具体的な流れと、療育施設を決める際に知っておくといい選び方のチェックポイントなどをお伝えしたいと思います。
(時期的には娘が2歳3ヶ月頃)

※この記事は娘の発達歴(1歳〜2歳)(2歳〜3歳の記事も見ていただくと言葉と併せてどのような発達状態だったか分かりやすいと思います。

こちらを見てくださっている方は恐らく「療育に興味がある」「周りから療育を勧められた」「行ってみたいけど・・」と療育にご興味を持たれている方が多いかと思います。

でもどんな風に選んだらいいかよくわかっていない・・・

と言う方向けに、私が実際に療育を選んだ際にチェックしたポイントや、当時は気がつかなかったけど今考えると「○○な施設はおすすめかも」と言う経験談も交えてお伝えします。


ノイママ
ノイママ

「子供を療育に通わせたいけど、どんな施設が合うのかわからない・・」と言う方の参考になれば嬉しいです!


この記事はこんな方におすすめ
  • 療育に興味があるけどどんな選び方をするべきか迷っている
  • 実際に通ってる体験談を聞きたい

「療育ってなに?メリットデメリットを知りたい!体験談を教えて!」と言う方はまずこちらを↓



知っておきたい療育施設の選び方&体験談

娘が療育に通うまでの実際の流れ

こちらの記事にも書いてありますが、娘が療育に通うきっかけは、市役所で行われた親子教室であまりにも他のお子さんに比べてかなり発達が遅れて見えたからです。

小児科で言語の遅れを指摘され「療育を使ってみては?」と教えて頂き、親子教室で同年代のお子さんとの発達の違いを確信したためすぐに市役所で療育の申請をしました。


市役所に申請してから療育を使用するまでのざっくりとした流れは下記の通りです。

  1. 市役所のこども家庭支援課にて娘の発達不安&お医者様からの指摘を伝えた上で療育の申請を行う
  2. 市役所から貰った地域の児童発達支援所マップをもとにHPなどで内容を確認する
  3. よさそうな児童発達支援所をいくつかピックアップし、見学可能かどうか電話にて問い合わせをする
  4. 実際に訪問(見学・体験)してみる
  5. 条件に合いそうな所を絞る
  6. 市役所から受給者証が届く(受給者証には療育を月に何回利用できるか記載されています)
  7. 絞り込んだ児童発達支援所に入所したい旨を伝え、受給者証や書類などのすり合わせを行う
  8. 契約!利用開始!


ノイママ
ノイママ

地域や児童発達支援所によって流れが若干異なる場合もあるので、あくまでご参考程度でお願いします。お住まいの地域の制度や流れをご確認くださいね!


実際に療育先を選ぶまでに行ったこと

それぞれの児童発達支援所についてHPなどでリサーチする

市役所からもらう児童発達支援所のマップは地域の地図と共に場所の記載や送迎の有無など簡単な情報しか書いていませんでした。

なので、まずはマップで家からの距離や送迎の有無・通いやすさなどから少し絞り込み、絞った事業所がHPやInstagramなどを公開しているのであれば見に行って簡単にリサーチしましょう。


HPで確認するべきポイント
療育のスタイル(個別?集団?母子分離?外出の練習などあるか?など)

子供の特性により、最初は個別で慣れたら集団もやりたいなどの融通が効くか など子供に合った療育スタイルが可能かどうかを見てみましょう

どれくらいの規模で展開している会社か

私の個人的感想ですが、やはり規模が大きい会社で運営されている事業所さんは職員さんに余裕があったり子供への対応が統一されていたりして通いやすそうなイメージがしました。

どんな悩みや困りごとに対応できるか

事業所により、「着席や身辺自立促進を重点的にやります」や「他者とのコミュニケーション力を養うためにSSTに力を入れています」「運動に特化した課題を行います」などと支援の方針を掲げてくださってるところもあります。

レッスン時の時間

数時間のところもあれば、午前中・午後まるっと預かり方で療育をしてくださるところや土日にも来所可能な場所などもあります。

他の事業所と併用できるか

多分ほぼ併用可能かとは思うのですが、併用を考えたい場合はこちらもチェックしておきましょう

療育についてのレビューはあるか

もしあるなら見ておきましょう。私が調べた印象ではやはり大手の事業所さんにはレビューが多く、個人経営らしき事業所さんはレビューの項目を設けていない所が多かったです。


ノイママ
ノイママ

もし既に療育に通われている先輩ママさんやパパさんなどが身近にいらっしゃるのなら聞いてみるのもアリかと思います!




※個人的な意見に過ぎないので、個人経営の事業所さんの方がアットホームでいい!という方もいらっしゃると思いますのでご参考程度にお願いいたします。


実際に近くまで行ってみる

見てみたい事業所さんが絞り込めましたら、実際にその事業所の近くまで行ってみましょう。

私は「行ってみたいな〜」と思う事業所さんを6件ほど絞った後、実際に足を運びました。実際に行ってみることで何かわかるかと言うと・・・。

  • 通所が負担にならないか否かがわかる
  • 子供の苦手そうな場所は通らないかどうかわかる
  • 施設の雰囲気がなんとなくわかる

児童発達支援所に通所すると、恐らく就学まで通い続ける方が多いかと思います。週に何回のペースで通うかはそれぞれ異なりますが、子供と一緒に通うことを考えると

「電車に長い時間乗れるか?」

「徒歩で行く場合、道路が狭くて危なかったり混雑しそうな場所の場合子供は不安にならなそうか?」

など外出時に色々な懸念が生まれると思います。

車で移動できたり電車移動全然へっちゃら!と言うお子さんなら大丈夫だと思うのですが、うちの娘は手も繋げませんでしたし電車も乗れませんでした。

なので実際に私一人で近くまで足を運んでみて「こりゃ一緒に行くの無理だな・・」と諦めた事業所さんもありました。

あとは、施設の近くまで行ってみるとガラス窓からなんとなく中の様子が見えたり子供の声が聞こえたりもするのでほんの少しですが「こんな感じなんだなー」と雰囲気がわかりました。


ノイママ
ノイママ

お子さんを預けて一人外出が厳しい方も多いと思うのでこの項目は必須ではないです〜。


見学希望のアクションをする(体験可能なら体験する)

見学希望を伝える際は恐らくお電話される方が多いと思います。

電話をかけた際にも職員さんの声のトーンや話し方などでなんとなく印象がわかることもありますよね。

見学の際に体験するか否かについては恐らく事業所さんの方から申し出てくださると思うんですが、もし言われなければ自分からしっかり伝えましょう!!レッスン内容の見学はできるなら絶対にしたほうがいいです!!




ノイママ
ノイママ

私の場合は1時間のレッスン中に初めの15分と終わりの15分で娘が体験課題をやっている様子を見学し、間の30分弱で施設長さんとお話をしました


実際に見学をする

日にちが決まったら実際に子供と一緒に施設の見学に行きましょう!

移動が大変で親だけで行きたいと言う場合も事情を話せば了承してくれると思いますが、初めの見学はできれば子供と一緒に行ったほうがいいと思います。


見学時にみるべきポイント
子供は強い抵抗感は無いか、その場合の職員の対応

玄関に入る際や体験レッスンを受けている際に子供がめちゃくちゃ嫌がったりしていないかなどを見ます。

もちろん新しい場所や知らない人に不安を強く感じるお子さんもいらっしゃると思うので、もし激しく泣いたり嫌がりすぎて玄関に入れない、などの状態になってしまうこともあるかもしれません。

その場合は職員さんがどのように対応してくださるのかを見ます。

「時間がかかってもいいから大丈夫、ここは安心できて楽しい場所だよ」

などと伝えてくれる職員さんがいる場所であれば、多少嫌がっても段々その後の対応で慣れてくることもあるかと思います。

実際に娘が通う事業所さんでも、自宅と違う場所だから強い不安感を示し、何度も通っているのに教室に入れないお子さんもいらっしゃいます。

でも職員さんが対応されて教室に入ってからは楽しそうに課題をしたり先生とお話をしたりして帰っていくので、玄関や教室に入るまで嫌がる場合でも上手に対応できそうな信頼感のある職員さんがいるなら検討してもいいと思います


ノイママ
ノイママ

本当にこの場所が嫌だよ!って泣いている場合もあるかもしれないのでそう思ったらやめておきましょう・・・


職員がネガティブな言葉を子供に使っていないか

例えば子供が癇癪を起こして職員さんを叩いてしまった際、

職員A
職員A

こら!やめなさい!!

と大きい声で叱る職員さんより

職員B
職員B

嫌だったね、でもそれは痛いよ、だからやらないよ

一度子供の気持ちを受け止め、行動に対して「いけないこと」を伝える職員Bさんがいる事業所さんのほうが私は安心して預けられるかなぁと思います。

児童発達支援のお仕事柄、突発的に叩かれたり噛まれたりすることもあると思います。(実際に通う事業所の職員さんもいつもニコニコしてますが、手には噛み跡や引っ掻き傷がたくさんついている方もいました)

ですがそんな時に感情的にならずに諭すのって、意識しなければなかなかできないことだと思います。(もちろんお仕事だからと言うのもあるとは思いますが)

そういう事業所さんは施設長さんと職員さん間の対応の共有がしっかりされていたり、独自に勉強されてる方も多く見られたので、単純に知識量が多いですし対応も色々な引き出しを持っていてお上手な印象がしました。



ノイママ
ノイママ

できれば頭ごなしな否定ではなく、自己肯定感を保ちながら行動の矯正をしてもらえたらその方がいいですよね


新しい発見がありそうか、発達に対する質問にしっかり答えてくれるか

見学に行った際には恐らく施設長さんや責任者の方との面談になるかと思います。

なので発達に対して聞きたいことをどんどん聞いてみましょう!

そしてどれ位療育についての知識を持っている方なのか、この療育に通っていれば親も新しい発見に出会えそうか、などをできればチェックしてみましょう。

例えば、

ノイママ
ノイママ

うちの子全然おしゃべりしないんです。子供って大体どれくらいの発達具合になったら発語するんですかね?

に対して

施設長B
施設長B

なるほどそうですか・・・お辛かったですね。子供の発達具合は本当に個人差がありますから・・。でも、こちらの施設でお子さんの発語も促進できるように一緒にお手伝いさせていただきたく思います!

とふんわり回答されるよりも、

施設長A
施設長A

子供の発語に関しては本当に個人差があるので明確にいつ頃の時期に発語するとお伝えすることはできません。

ですが、「発語」と言うのは子供の発達の段階でかなり高いレベルに位置していて、子供の発達はまず土台を作ることが大事です。

それは「前庭覚」「固有覚」「触覚」「視覚」「聴覚」などの五感を養うことが大事でその為にはお子さんの興味の幅を広げることが・・・

※施設長Aさんが話している内容の詳細についてはこちらから

と、専門的な言葉を使って曖昧にせず説明をしてくださる方がいらっしゃると「え?なんかここ凄そう通わせたいかも」となりました。

もちろん施設長Bさんのように、「辛かったね・・・」と共感してもらえるのは有り難いですが、療育という子供の発達の専門施設で「発語」について聞いた上で欲しい回答ではなく・・・。

むしろ、療育に行くと決めるまでの間に親の中では凄く複雑な葛藤があって、ネットや書籍で「2歳 喋らない」「3歳 発語 いつ」とか夜な夜な調べまくって体験談とかも身漁って、子供の発達に対する知識を頭に詰め込んだ上で来て、ふんわりとした共感だけで回答が終わってしまったら少しショボンとしませんか?



ノイママ
ノイママ

それもうネットで調べて全部知ってる・・・

だからこそ、専門的な知見を持ってる施設長さんや実体験を交えてお話ししてくれる職員さんがいる事業所さんは、子供だけではなく親側も知識のアップデートが出来そうですし、新しい発見を生活の中に生かすこともできると思います。

なので、気になることは質問してみましょう!

ノイママ
ノイママ

もちろん質問時間は限られてると思うので、聞きたいことはメモしていくといいと思います

※ちなみに、発語から会話までの行った取り組みについてはこちらからどうぞ

※事業所Aとの出会いの詳細はこちら


子供は楽しそうにしているか

なんだかんだ言っても通うのは子供なので子供の反応もしっかり見ておきます。

うちの娘が初めて事業所に行って体験していた時は、職員さんの対応の仕方が私と全然違って驚いた記憶があります。

例えるなら「おかあさんといっしょ」などの幼児番組のおねえさんみたいでした。

声も意図的に高めにしてたり身振り手振りも凄く大きい、そして娘のちょっっっとした反応(おもちゃの方に目を向けるとか)に凄く大袈裟に誉めてくださいました。

ノイママ
ノイママ

「え?見ただけでそんなに誉めてくるの?」とびっくりするくらい誉めてくれました

先生の反応がわかりやすくて楽しくて、それに乗せられておもちゃで一緒に遊び始める娘はほんのり笑顔で楽しそう(家では無表情ですが・・・?)

先生はお皿に入ったシリコンブロックと幼児用フォークを娘に渡し、

職員さん
職員さん

娘ちゃん、これフォークでさして一緒にもぐもぐしようよ!さしてとってくれる?(手振り付き)

娘

・・・・・(フォークで刺す)

職員さん
職員さん

きゃーーーーー!!(大拍手) 凄く上手にさせたね!!先生の言うことわかってくれてありがとう!!色は何?黄色?素敵な色だねーー!!卵焼きかな?一緒に食べよう!!あむあむあむ・・

娘

・・・・(模倣はしないけどニコニコしてる)


ノイママ
ノイママ

えーーーなにそんな表情できるの!?めちゃくちゃ楽しそうにしてるしこんな娘見てるの初めてかも・・・


この時期は言語理解が無かった娘も、笑顔で大袈裟に拍手してもらったりすごいすごいと言われた経験が少なかったため、はじめての経験で凄く嬉しそうにしていました。

お家では無発語無表情で過ごしていたので、笑顔にさせ方がわからず私自身も声がけを戸惑っていたのですが、「ああ、こうしたら良かったのか!」と実際に見てわかりました。

そして対応の上手な職員さんは知識量も豊富で、フィードバック時にも色々な知識や対応方法を教えてくださいました。

知識の積み重ねと実際に子供に関わる回数の多さで対応がこんなに上手いんだなぁと思いました。そして本当に楽しそうにしている娘を見て「もうここは決定!!」と心の中でポーン!とハンコが押された気分でした。


ノイママ
ノイママ

支援計画を無理に詰め込まれるより子供自身が楽しみながら発達を伸ばせていただけたら嬉しいですよね


↑愛読してます。ABAを知るならこちらの本!


実際に利用するなら何箇所がいい?

これは受給者証の上限回数にもよるのですが、もし可能なら2箇所以上がいいかと思います。

2箇所以上にすると何がいいかと言いますと・・・↓

  • 身辺自立、着席継続、座学系、おもちゃ系、粗大運動などその事業所さんによって教えてくれる内容が違うので1箇所の場合よりもより多くの教材に触れ、子供の興味関心を探しやすい
  • その場所で出会う子供や先生方もそれぞれ変わるため他人と関わる練習や集団指示を聞く練習になる
  • 母子分離と母子同席の療育を併用すればそれぞれどのように反応が変わるのかを見ることができ、同じような課題内容でも条件が変わると出来ない・出来るなど子供の特性を知りやすい
  • 母子分離の場合は親がレスパイトの時間を確保できるし、母子同席の場合は同じ立場の親御さんと発達について情報交換ができたりする(強制ではない)

※興味関心を見つける重要性について書いている記事はこちら

※レスパイト中にメンタルケアをするのもあり!時間がなくてもできるメンタル回復法はこちら


ノイママ
ノイママ

単純に療育の課題の違いや量が増えてくれると言うのもありますし、こんな場面ではこんなふうに反応するけどこっちでは違う、みたいな場所によってどのような振る舞いをしてるのか知れたのは大きいです!特に無発語時代!

もちろん送迎時の負担や地域ごとの制度などで難しい場合は無理せず通える範囲で通うのがいいと思います!!


まとめ

と言うわけで、今回は療育を選ぶ際に実際に私がしたこと と 療育を選ぶ際のチェックポイントについてお伝えを致しました。

療育という言葉自体、子供の発達に不安を感じて初めて耳にする方も多いと思いますし、「どうやって選ぶ?」「いい事業所ってなに?」ときっと不安に思うことも多いかと思います。

ノイママ
ノイママ

わかります・・・・!!わからないことだらけで気持ちが追いつきませんよね・・・


子供の発達不安に気がついて関係機関に繋がるまで色々大変なことも多いと思いますが、療育で成長したり困り事が少なくなりできることが増えたりとポジティブな変化が見られることもきっとあると思います。

ですのでもし「療育通うかどうするか」で迷ってましたらぜひ一度調べて見学に行かれることをお勧めします!


お子さんや親御さんの悩みを理解してサポートしてくださる場所が見つかりますように。



今回は早期療育についての記事を読んでいただきありがとうございます!
今後も療育について色々書いていこうと思っておりますので他の記事も読んでいただけると嬉しいです!

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