この記事では、2歳代で娘が通い始めた療育から得たポジティブな変化や成長についてお伝えしたいと思います。(療育に通い始めて割とすぐの時期の状態を記事にしています)
※この記事は娘の発達歴(1歳〜2歳)(2歳〜3歳の記事も見ていただくと言葉と併せてどのような発達状態だったか分かりやすいと思います。
娘が療育に通い始めたのは2歳5ヶ月頃のことでした。
とにかく娘の事を理解したくて、一緒にお話がしてみたくて藁にもすがる気持ちで児童発達支援のドアを叩いた記憶があります・・・・。
療育では娘も様々な面で成長したと思える出来事が増えましたし、私も発達障害に対する考え方や知識のアップデートにもなりました!本当に通わせていただいて良かったと思っています!
- 療育ってなに?療育について知りたい方
- 早期療育のメリットとデメリットが知りたい方
- 早期療育の体験談を知りたい方
※子供の発達には個人差がありますので、2歳からの早期療育が確実に効果があるといったものではありません。あくまでもうちの娘の場合ですのでご参考程度にお願いいたします。
親側のメリットに特化した内容で書いている記事はこちらから↓
2歳からの早期療育で娘の発達にはどんな影響があったか
療育の定義と目的
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まずは療育の定義について確認をしたいと思います。こちらは日本大百科全書からの引用になります。
療育の定義
「心身に障害を持つ児童に対して、社会人として自立できるように医療と教育のバランスを保ちながら並行して進めること。」東京大学名誉教授の高木憲次によって提唱された概念で、「治療をしながら教育する」ことが大切であるという意味合いが込められている。すなわち「療」とは医療あるいは治療を意味し、「育」とは養育や保育もしくは教育を意味する」
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療育とは「医療」と「教育」を合わせた言葉なんですね!
こちらは療育の「概念」になります。娘は発達障害の診断が出ていない「グレーゾーン」(発達不安や役所からの指摘などは有り)ではありますが児童発達支援を利用することができています。
※地域によって情報の差があるかもしれませんのでご参考程度にお願いいたします。
療育の目的
療育の目的は、障がいのある子どもの発達を促し、日常生活や社会生活を円滑に過ごせるようにすることです。将来的に社会的に自立した生活を送れるよう、子どもの障がいの程度や特性に合わせてさまざまな方法で支援します。
療育は子どもの発達・自立支援と同時に、家族への支援も重視しています。子どもを育てているのは家族。そのため、障がいの特性や段階に応じて「育ち」や「暮らし」を安定させることを基本とした支援を行うことで、子ども本人にも良い影響を与えることが考えられます。
引用:ソラジョブ保育士コラム から
上記の引用部にもあるように、療育の目的は子供の発達障害を「治す」ことではありません。
将来的に社会の中で自立して暮らしていく為に自分の特性に合った対応方法を身につけさせることや、困りごとを少なくしていけるように支援をしてくれるのが「療育」という場なんだと思います。
また子供自身の為だけではなく、保育者である家族のレスパイトや発達に対する知識や理解のアップデートなども図れる場所だと感じています。
※レスパイト・・・英語で「休息」「息抜き」を意味する言葉で、介護や育児などにおいて、一時的に負担を軽減する支援やサービスを指します。
実際に子供と生活して行くのは家族なわけですから、家族自身も発達や療育に対して知識が増えたり対応力が上がれば負担が減ってよりいいですよね!
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あと「自分だけが向き合わなくてもいい時間」が確保できるのって本当にありがたい・・・!!
2歳という時期の特性
可愛いですよね、2歳って。
外出時に2歳の子供を連れているとこんな風に言われたことありませんか?
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あら!可愛いわね〜!2歳なの?じゃあお喋りも上手になって一緒に遊ぶのも楽しいわよね!良いわねぇ、今が1番可愛い時期よ〜!
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ん〜〜〜そうですね〜〜〜〜〜〜〜^^
喋らないし一緒に遊べないし正直可愛いと思えないし絶望してました(早口)
でもマダムは何も悪くないんです、だって2歳の子供ってこんな事ができちゃうらしいですもん↓
(✖️や△は私の娘の発達状態を表しています。検査表と詳しい発達歴をご覧になりたい方はこちら)
対人関係
- 2歳0ヶ月〜2歳3ヶ月:電話ごっこをする→✖️
- 2歳3ヶ月〜2歳6ヶ月:友達と喧嘩すると言いつけにくる→✖️
- 2歳6ヶ月〜2歳9ヶ月:年下の子供の世話を焼きたがる→✖️
- 2歳9ヶ月〜3歳0ヶ月:ままごとで役を演じる事ができる→△
発語
- 2歳0ヶ月〜2歳3ヶ月:きれいね、美味しいね、などの表現ができる→✖️
- 2歳3ヶ月〜2歳6ヶ月:自分の姓名を言う→✖️
- 2歳6ヶ月〜2歳9ヶ月:2数詞の復唱(2/3)→✖️
- 2歳9ヶ月〜3歳0ヶ月:二語文の復唱(2/3)→✖️
※(参考:新潟県医師会 乳幼児健康診査の手引き)
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こんなコミュニケーション取れたりお喋りできたりしたらそりゃ楽しいわな〜〜〜(血の涙)
2歳の時期の娘はどのような様子だったか
これに関してはこちらの記事をご覧いただければわかりやすいかと思うのですが、
様子や特徴を列挙するならば、
- 無発語
- 言語理解なし
- 人に興味なし
- 奇声あり
- 好きなもの無し
- 親への認識無し(多分)
- 身辺自立不可
- 模倣無し
- 指差し無し
- 低緊張
という感じでした。(〜2歳半)
なのでもちろんお友達と一緒に遊べないし、物の貸し借りも出来ないし、バイバイもあいさつもできないし、無音だし、親のことは「まるで居ないかのよう」にスルーしますし、考えていることも全然わからないし・・・。
毎日お人形のお世話をしているような感覚でした。
私自身すごく病んでましたし、幼稚園帰りの手を繋ぎながらお話している親子とすれ違うとき凄く切なくて毎回涙が出そうになってました。
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思い出したくないくらいしんどかったです・・・
そんな娘でしたが、2歳からの早期療育によって様々な面で成長したと思います。
年齢を重ねたり幼稚園に入ったことにより、3歳後半以降からは自然と成長していけた部分もあったかとは思うのですが、それまでの発達に必要な土台を2歳からしっかり育んでくれたり、私が娘と向き合えるためのレスパイト時間を作ってくださったりと、療育には感謝しかありません・・・!!
※成長して会話ができるようになった現在の娘の様子はこちらから
2歳からの療育は早すぎ?早期療育の意味とは
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そうは言っても、2歳からの療育はちょっと早すぎない?お家で家族と過ごしているだけじゃダメなの?それに発達が遅れていることを受容するのがまだきつい・・・
私も療育に通う前は「こんな早くから通わせてもいいのかな?だって娘本当に何もわかってないし、この状態で教室に通っても迷惑をかける未来しか見えないけど・・・」と思ってました。
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でも正直、娘から1時間でいいから離れたい気持ちでいっぱいでした・・・
通わせ始めた当初は早期療育のメリットとか難しいことは考える余裕も無く、「現状より何かが改善するなら何でも縋りたい!!」と言う身も蓋もない感じだったのですが、正直療育を検討されるご家庭ってのママさん(パパさん)て、現状に向き合うのがもう自分だけではできないくらい疲弊してたり追い詰められていたりする方が多いと思います。
結果的には早期療育のおかげで娘の発達促進&親のレスパイト確保&親の発達知識UPといいことづくめだったので個人的に早期療育はおすすめしたいです。
ただ、そんなの一個人の意見ですので「早期療育のメリット」で調べたらちゃんと根拠が見つかりました。
早期療育のメリット
早期療育の最大のメリットは、お子さまの脳が成長する幼少期に、その子の特性にあった発達支援が行えることです。
発達障害は脳の不具合が原因とされています。お子さまの脳は幼少期から小学校低学年ぐらいまでが最も成長します。その時期に合わせて、お子さまの特性に応じた支援ができるのが早期療育の一番のメリットです。
脳によい刺激を与えることで、その後の発達や自立にもスムーズにつながることが期待されます。
また、お子さまが「自分にもできた」という体験を幼少期から積み重ねることで、お子さまの自己肯定感を育むことにもつながります。
早期療育は、早くからお子さまの特性を知るきっかけにもなります。保護者様自身の子育てへの不安が減り、家庭でもお子さまを伸ばすかかわり方ができるようになるという意味でもメリットは大きいです。
引用:チルプレ から
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確かに、脳が発達する時期に子供自身の特性に合った対応方法を知り実践できるのは大きいですね!
ちなみにデメリットについても引用させていただきました。
早期療育のデメリット
療育はあくまでも、お子さまの特性に応じた発達支援を行うことで、決して「治療」ではありません。
ですから、「わが子を普通のお子さまのように変えたい」とか「療育を受ければお子さまの発達障害が治る」という思いで療育を受けさせると、かえってお子さまのストレスになり、二次障害に陥ったりすることもあり得ます。
このように、早期療育のデメリットは、「保護者様が期待しすぎると、お子さまに過度なストレスを与え、二次障害につながる恐れもある」という点です。
引用:チルプレ から
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これも本当にその通りだと思います。療育自体には目立ったデメリットは存在しないと思うんですが、やはり通わせる親側の気持ちや受け取り方の問題はありますよね・・・。
※私の個人的な意見です
実際に通っている療育はこんな感じ
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娘が通っている(た)児童発達支援は今までで3ヶ所です。
種類や支援の内容によって大まかに分けますと、
A事業所(週2)
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- 個別と小集団どちらも
- 子供は小部屋で先生と着席し、おもちゃやカードなどでコミュニケーションを取る
- 粗大運動の時間も少しあり
- 親は外から療育の様子を見れる
- 施設長さんの療育の知識量が半端ない
B事業所(週1〜2)
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- 基本は小集団
- 送迎ありの預かり方
- 身辺自立や他者とのコミュニケーションに重きを置いた療育
- 土日などに「電車に乗る練習」「簡単な料理を作る」「買い物の練習」などのイベントがある
- 施設長さんがどんどん新しいことを提案してくれる
(「施設でもトイトレやります?」「同じ学区の親御さんからお話聞いてみます?」「STやOTと話してみます?」 など)
C事業所(週1)
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- 運動療育
- 送迎なし(タクシーで行ってた)
- 小さな体育館のような発達支援施設内をフルに使って運動を行う
- 先生方が若くて可愛くてよく動く
- 子供へのやる気の出し方や気持ちの切り替え方の声がけがめちゃくちゃうまい
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運動療育に関しては時間帯や幼稚園入園の都合上4ヶ月程度しか通所できませんでした。でも通えるならもっと通いたかった〜〜
※運動療育について記載している記事はこちら(先生の声がけテクニックも掲載)
療育がもたらした効果とは(〜3歳頃編)
興味を持つ対象の幅が増えた!
1番最初にこれが来ます。そして2歳の娘にとってはこれが1番大事なことだったと思っています。
療育を利用する前の娘のお家遊びといえば、カラーブロックをどんどん高く積み上げるだけ。
キャラクターにも興味が無く、絵本は自分でサーっとめくってしまうか破っていました。
お外遊びでも興味があるのは蛇口から出るお水と排水溝に石を入れるだけ。
何かを「注視」するということが本当に出来ませんでした。
たまに見てくれてもそっち側を向いているだけで視線はすり抜けて他のことを考えてる感じでした。
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私自身も認識されてる気がしませんでした。空気かな?(血の涙)
だったのですが療育に通い始めてからは、
- たまに私の顔をじっと見つめてきて何かを伝えてくるようなそぶりを見せる
- テレビに映っているキャラクターの動作模倣をしようとする
- 外で犬や猫を注視するようになる
- 「飛行機だよ!」などと声をかけるとそちらを見ようとする
などなど・・・周りへの反応が少しずつ変わってきました。
療育に通って先生方の声がけや物(フラッシュカードやおもちゃ、粗大運動器具など)を通して、

「これって面白いな」「もっと他の物も見てみたいな」「知りたいな」「やりたいな」
という意欲を育んでいただいたような気がします。
また、私自身もABAやABC分析などを勉強したり先生方からのアドバイスを受けて試してみたりと、生活の中にも「お家療育」として娘への関わり方を療育寄りにアップデートしていきました。
※発語や指差し、模倣などについて試行錯誤しながら見つけた練習方法についてはこちらから
その甲斐もあり娘自身も新しいものを見たり新しいことに出会した際は「何が起こるんだろう?」と少しずつ興味を持ちながら取り組めるようになりました!
なんで興味を増やすのが大事なの?
こちらの記事のフラッシュカードの話にも書いているのですが、A事業所さんでよく言われていたのが、
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発達の促進には「子供が興味がありそう、もっと知りたいと意欲が湧くこと」を増やしたり発見したりしてあげる事がとっても大事になってきます!
という事でした。
当時の娘は無発語で人に興味が無かったため、とにかく言葉を覚えさせようと絵本を読んだり事物名称を教えたりしていましたが、結局それは娘の興味がないことだったりもっと知りたいという意欲自体が養われていない状態でした。
なので注目すらされずポイ。
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引用:アネビーの発達支援
↑の図を見て頂いてもわかる通り、子供の発達には「前庭覚」「固有覚」「触覚」「視覚」「聴覚」の土台があって、そこから段々土台のレベルが上がるにつれて徐々に発達していきます。
ちなみに「言語・発語」については上から二番目の部分に位置していることから、割と子供の発達の後半部分(ちょっと語弊があるかもですが)にあるんだということがわかりますよね。
なので「発語」というのは子供の発達の中で割とレベルが高いことらしいのです。
だから、発達の土台がきちんとできていない間に言葉を覚えさせようとして「ことば」に関することだけを教えていてもあまり意味がないということになります。
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それをやってた・・・めちゃくちゃそれをやってた・・・・
体のバランスを取ったり、何かをじっと見たり耳を澄まして聴いたり、触ってみようかなと思ったりできるのって、全部「その行動に興味を持っているから」ですよね。
そんな風に「興味があるものをまず増やしてみましょう」との事で、各事業所さんでそれぞれ支援計画を出していただき娘の特性に合わせた課題に取り組ませていただきました。
ちなみに当時の娘の発語を促すために必要だったことは以下のことだったと考えています。
- 娘が興味を持てるものを増やすため色々なものを見せたり触らせたりしてみる
- 注目させたいものに対してはいつもと違う伝え方や出し方で興味を引かせる
- 自分が見ているものを娘に共有し、「こういうときはこんな風な気持ちになるね」と感情を教え共有する
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当時は「えー早く発語できるように言葉についても支援計画に入れてほしいなー」と思っていた自分をぶん殴りたい・・・素人は黙っとれーーーー
コミュニケーション能力の発達
療育に通う前については、前述した「2歳という時期の特性」にもある通り年齢相応のコミュニケーション(電話ごっことか年下の世話を焼きたがるとか)なんて全然できませんでした。
むしろ公園などで娘より小さな子がママと上手にコミュニケーションを取りながら遊んでいるのを何百回と見ているのですが、それを見て何かを感じ取っている様子も無く模倣なども無いので公園に行っても蛇口から出る水を眺めるか砂場の砂を握るか排水溝にゴミを落とすという娘一人で完結する行動のみをやっていました。
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まぁ今思えば水を見て気持ちを落ち着かせたり、砂を触って感覚を刺激したり、水に物が落ちる状態の観察とか当時の娘にとっては必要なことだったのでしょうが、私としては、「今日も何も成長無く終わった〜〜〜」と項垂れる毎日でした。
親への認識&模倣でコミュニケーションを取るようになってきた
そんな娘ですが、療育に行ってコミュニケーション力が急に上がったな?と思う出来事がありました。
それはB事業所の集団療育が始まってから2週間程度の事でした。
それまでは宇宙語&喃語で独り言のように声を出すことが多かったのですが、(声を出すと言ってもほとんど無音でごく稀に「あー」とかいう感じ)その日は口から出す音(発語とはいえない)がいつもより種類が多かったり、いつものような独り言では無く私の顔を見て、認識して「話かけ」ている感じがしたのです。
更に、私に注目している状態で、
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あはは!!
と言うと

あはは!!
と音声模倣をしてくれたり、私の拍手の真似をして両手を叩こうとしてくれたのです。
それを見て、ずっと人形だった娘が初めて人間になれたような気がしました。正直今までの娘を嫌と言うほど知っている身からしたら信じられない事でした。
私の存在は、ブロックが高くなりすぎて積み上げられなくなった時に使われるマジックハンドのような感じでずっとクレーンで使われるだけで、顔を見てくれたり笑いかけてくれることも想像できなくて、娘の成長なんて信じることが出来なくて、発達不安を認識してからずっと辛く・・・。
それでも、療育に通って正しい接し方や声がけや対応をすれば娘はもっと自分を表現できるようになれるのかもしれない。
療育と娘の可能性を信じて、前向きに頑張っていきたいと思えた出来事でした。
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自分でも引くほどこの時は泣きました
また、1歳半からクレーン現象が出ていた娘ですが、療育を初めて1ヶ月半ほどでクレーン現象が無くなっていました!
クレーンで何かを伝えるよりもアイコンタクトや模倣などで伝えた方が周りが嬉々として動いてくれるのを娘なりに感じ取ったのかもしれません。
※娘のクレーン現象についての記事はこちら
笑顔やアイコンタクトが増えてきた
1歳半から2歳前半頃までの娘の写真はどれも仏頂面で、カメラの方を見ることはもちろん出来ないし、いつも不機嫌そうな顔の写真ばかり残っています。
ずっと無表情の相手に対してずっと笑顔で接してあげることができるかと言われたら私は出来ません。
療育に通う前は娘の特性や好きなこと・興味があることに気がついてあげることが出来ないまま他の子と比較して落ち込むのを繰り返していたので、私自身も無意識に無表情だったり配慮の無い口調や語気で娘に接してしまうことも多かったと思います。
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難易度激ムズなのに攻略情報が見つからないゲームってイライラして投げ出したくなりますよね、あんな感じでした。
しかし療育に通い始めたことで、児童発達支援のプロの先生方の子供への接し方を間近で見ることができ、「私の娘に対する対応は間違ってたんだ・・・」と接し方の意識をガラッと変えることが出来ました。
また、自分なりに子供の発達を勉強したり試行錯誤することで、おうちでも通所先の児童発達支援と共通の対応が出来る様に娘への対応方法を療育寄りにアップデートしていきました。
※おうち療育を始めた頃の記事はこちら
※ABA(応用行動分析学)について記載している記事はこちら
そしてABAを基本とした対応を心がけているうちに、娘の笑顔と私に対するアイコンタクトがどんどん増えていきました。
もちろん定型発達のお子さんに比べたら頻度は断然少ないとは思います。
ただ、今までずっと認識されていなかった身としてはこれほど嬉しいことはありませんでした。そしてそれと共に「今私が見るべきは、将来の娘でも周りの子でもなく、今の娘なんだ」といい意味で視野を狭くすることが出来ました。
それぐらい、娘が私に向けてくれる笑顔には強い力がありました。
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まぁ、気を抜くとやっぱりすぐに比べちゃって落ち込んだりもしたけどね!ハハッ
↑ABAを知る・実践するならまずコレ!イラストたっぷりでわかりやすいです。
↑親側の複雑な気持ちに寄り添ってくれる一冊。この本のおかげでメンタルが崩壊せずに済みました。
社会性が芽生え始めてきた
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子供の社会性とは?
子どもの場合の社会性は、友達と協力して遊ぶ、順番を守ったり、譲り合ったりすることができる、などの行為に現れているといえるでしょう。具体的には、砂場で友達と協力して大きなお城を作ることができたり、その際にシャベルやスコップなどの道具を友達に譲り合うなどができれば、社会性が身についているといえるでしょう。
引用:comottoコラム
社会性については前述のコミュニケーションについてと被る部分もあるのですが、今まで親と自分だけだった世界が集団療育や個別療育によって「お友達」と自分、「先生」と自分のような対人関係ができたわけです。
身内と身内以外ではやはり話し方や接し方なども、子供の場合でもある程度変えていく必要があります。
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ママだったら甘えたり出来ないことがあっても恥ずかしく無いけど、先生や友達の前では少しちゃんとやろう、みたいな・・・場所や人によって自分を使い分ける感じ
これについては療育を初めて1ヶ月ほどしたあたりから、B事業所(預かり型)からの娘の様子のご報告を受けた時に、「家ではやらないけどそんなことできてるんだ」思うことが増えていき実感することができました。
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お家ではおままごとセットとか興味無くて、私が誘っても全然一緒にやってくれないんですよね
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えっ?娘ちゃんこちらの事業所ではお友達や先生とおままごとしてますよ!!
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え!?そうなんですか!?他のお子さんに何かご迷惑かけたりして無いですか?
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全然ですよ!まだ流石に子供たちだけで交流はしていないのですが、私たち職員が間に入ると「あ、何か一緒にやるんだな」と察してその場にきちんと座っていますし、食べ物のおもちゃを渡して「一緒に食べよう!」と声がけをすると食べるそぶりをしたりほっぺを触って「美味しい」の表現をしたりしますよ!
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そうなんですね・・・!今までそんな様子見たこと無くて信じられないくらいです笑
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やはり「先生」や「友達」などの慣れない人間関係の中にいると少し娘ちゃんも緊張感を感じている部分もあるんだと思います。だからこそこちらの様子を観察したり注視してくれることで発達が促進される事もあるので、そこは娘ちゃんのストレスにならないように調節していきます!
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ありがとうございます・・・・!!(療育ってすごいな・・)
こんな感じで、「身内がいない空間」だけど「楽しくて安心できる場所」というのが娘にとっては心地いい緊張感があったのかもしれません。
ママはいないけど、先生たちは新しいことを色々教えてくれるし教わった通りにやったら楽しかったからまたやってみたい!と言う気持ちが娘の中で芽生え初めていたのだと思います。
ちなみに預かり方では無いですが母子の教室を分けて活動するA事業所でも同様に「あれ?これ家ではできないのにちゃんとできてるじゃん!」と思うことがよくありました。
そういう意味でも「家の顔」と「療育(他の場所)での顔」を自分なりに使い分けていることがわかり、「ああ、お外で頑張っているならお家ではゆっくりしたいのは当然だよね、それならお家でできていなくてもそんなに気にしなくていいや」と思えるようになりました。
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大人だって仕事から帰ってきたらさっさとスウェットに着替えてソファーでポテチ食べたいもんね
もちろんこの時期はまだ発語がほぼ無いので「貸して」「どうぞ」や「ありがとう」などの言語コミュニケーションは取れていない状態でしたが、「友達が使ってるものを勝手に取らない」「先生が『待ってね』と言ったら待つ」のような行動は少しずつ理解しているように思えました。
また、コミュニケーションや社会性がより育ってきたなと思ったのはやはり個別よりも集団療育や運動療育の後かなと思いました。
そういった面でも同年代のお子さんと安心して過ごす機会(しかも親同士の云々とか気兼ねすることなく)を頂けたと言う意味でも療育には感謝しかありません・・・!!
まとめ
と言うわけで、今回は
- 療育の定義と目的
- 2歳という時期の特性
- 早期療育のメリットデメリット
- 実際に通った様子
- 療育に通ってから3歳までの変化
などについてお伝えを致しました。
あくまで個人的な意見にはなりますが、療育に通ったことで困りごとへの対応方法がわかったり発語の促進になったり、自分の気持ちを表現できるようになったなどのポジティブな変化を感じる方は多くいらっしゃると思います。
今回は娘が通い始めてから3歳ごろまでの時期について記事に致しましたが、アイキャッチ画像にある「言語理解は?」「指先の発達?」「自己肯定感は上がった?」についてももちろんかなり発達促進されております!
特に自己肯定感については家族の中で1番娘が高いと思います。
現在の娘は
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○○ができるようになった!ちゃんと頑張ったからかな?さすがでしょ!また頑張るね!
と、「結果だけではなく過程を頑張ることも大事だし、そのおかげで自分のやりたい事ができるようになる」と言うことをきちんと理解しています。
そして自分を鼓舞する言葉も色々知っています。
それは恐らく幼少時から療育+自宅でポジティブな表現や声がけをされまくってここまで育ったからだと思っています。
そのお陰でお友達にも同じような声がけをする事ができるようになりました。
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娘の色々な面を知る事ができ、効果的な対応方法も教えてもらえて、娘の発達促進だけでは無く私のメンタルケアとしても療育は大切な場所になりました!
今回は早期療育についての記事を読んでいただきありがとうございます!
今後も療育について色々書いていこうと思っておりますので他の記事も読んでいただけると嬉しいです!
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