言語の発達が多少遅れていても、表情や身振り手振りが豊かな子であればもう少し意思疎通ができたのかもしれませんが、娘はそれもほぼありませんでした。
娘の気持ちを確認できないだけではなくこちらからの言葉が伝わっているかもわからないため、もどかしくどこか虚しい日々が続きました・・・。
言葉ってコミュニケーションの手段としてほんっとーーーーーに大事なんだなと思います。
一言でも何か言葉が出た時は天にも昇る気持ちでしたし、何ヶ月も語彙が増えない時は息ができない深海に沈められてく気分でした。(つらい)
今でこそお友達とのお話も楽しめるほどに言葉が出てきた娘ですが、無発語時代も長かったのでかなり試行錯誤してきたと思います。
こちらでは発語に関して私がやってきたことや、どの時期にどんな言葉が出たか?などを細かく記事にしていこうと思います。お子さんの言葉に悩まれている方の参考になれば幸いです。
会話までのシリーズものになりますので、まずは娘の言葉の推移と導入まで。
この記事の目次
何歳から言葉が出始めたか
- 一語文
- 二語分
- 多語文
まずは現状を見て覚悟を決めた
何歳から言葉が出始めたか
娘の発語は、
一語文出始めが2歳6ヶ月頃、二語文出始めが2歳10ヶ月頃、多語文出始めが3歳0ヶ月頃となります。
段階的にどんな言葉をどんな風に使っていたか記載してみたのでご覧ください。
※ちなみに喃語が出たのは2歳2ヶ月の「あうあ」でした。
一語文出始め
- 2歳6ヶ月頃
→「あお(青)」、「わんわん(犬)」、「いちご」、「じゅー(10)」 - 2歳7ヶ月頃
→これ何?と聞くとその物の母音だけを言うようになる。(バナナなら「あ」りんごなら「い」など。) - 2歳8ヶ月頃
→「バナー(バナナ)」、「あーり(蟻)」、「ババ(パパ)」、「あまーい(甘い)」 - 2歳9ヶ月頃
→「かえー(カレー)」
1〜5までの数字を指で数える、名詞の頭や語尾だけではなく半分から8割はいえるようになる、私「どんぐりないね」の呼びかけに→娘「ないねぇ」と返す - 2歳10ヶ月頃
→簡単なやりとりができるようになる
娘「あれー?」私「何?何かいた?」娘「アリー」私「え?どこ?」娘「ここー(指さす)」
私「ブランコもう一回やる?」娘「もっかいー」娘「1.2.3.4.5.6.7.8.9..じゅー」私「やったね!」娘「イエー」
二語文出始め
- 2歳10ヶ月頃
→「パパおいで」「パトあっち(鳩あっち)」。
単語の発語は150程度。
音声模倣が即座にできるようになる。
名詞以外の気持ちの表出を場面に沿って出す(きれい、おいしい、いたい、やって、とって、あけて、食べたい) - 2歳11ヶ月頃
→「ママフーフー(フーフーしての意味)」、「トイレいく」
単語の発語は300〜400語程度。
自分のことを「娘ちゃん」と呼ぶ。お友達の名前を「○○くん」「○○ちゃん」と呼ぶ。
1から14まで数えられる。
多語文出始め
- 3歳0ヶ月頃
→「娘ちゃんご飯食べる」
単語の発語は600語程度。 - 3歳1ヶ月頃
→「娘ちゃんお腹すいた」「ちょっと目がいたい」「なんか耳が痛い」
挨拶(おはよう、こんにちわ、おかえり、おやすみ、バイバイ)がいえるようになった。 - 3歳3ヶ月頃
→会話らしきものができるようになる
娘「今日ブロッコリー無いの?ブロッコリーください!」
私「ごめんねブロッコリー無いからさやえんどうでもいい?」
娘「いいよ、わかったー」 - 3歳6ヶ月頃
→日常的に3〜5の多語分でおしゃべりをするようになった。
質問されたことに対し会話が成り立ちやすくなってきた。
私「幼稚園楽しかった?」
娘「楽しかったー」
私「何が楽しかったの?」
娘「○○ちゃんとバスに乗れて楽しかったよ」 - 3歳6ヶ月から4歳0ヶ月頃
→話す内容はほぼ多語文の会話になる。 - 4歳10ヶ月現在(2024年12月)
→自分のことだけではなく相手にも質問をし、会話で相手のことを知りたいという気持ちが見える
私「今日発表会どうだった?ドキドキした?」
娘「ドキドキも緊張もしなかった!ただ楽しかったよ!」
私「それはよかったね、ママが子供の頃は発表会緊張したなぁ」
娘「ママが幼稚園の頃?どんな劇をやったの?」
私「時代劇の暴れん坊将軍みたいな・・・」
娘「暴れるの?それはちょっと怖いなぁ〜」
こうやって見てみると3歳前後頃から単語のみの発語数が急激に増え、幼稚園に入園した3歳3ヶ月頃から少しずつ会話ができるようになっていました。
今でこそおしゃべりが好きになってきた娘ですが、無発語の時代が長かった割に危機感が薄かった私。娘の発語についてちゃんと向き合わなくちゃなと思い始める出来事は次の項目でご覧ください。
まずは現実を見て覚悟を決めた
無発語状態の娘に危機感を感じ始めたのは、娘が2歳4ヶ月の頃でした。
それは行きつけの小児科に発語がない旨を相談し、簡単な発達テストをしていただいたことがきっかけでした。
発達テストの結果、娘の言葉の力は1歳3ヶ月相当との結果に。
実年齢より1年以上遅れが出ていました。(2〜3歳の発達歴の記事にも記載しています)
それまでは「確かに発達が遅い傾向はあるけど、言葉は結構個人差があるんじゃ・・?」とのんびり構えてしまっていました。しかし専門の先生に指摘されたことにより、
「これは本格的にまずいのでは・・」となり言葉の発達について調べ始めます。
子供の言葉について調べていると、発語には段階があり、
「言葉のシャワーをたくさん浴びせて、子供のコップの中の言葉が溢れ出したら言語として溢れてくる」
という表現をよく耳にしました。
他のお子さんと比較したことはないですが、自分なりにも生まれてから2歳まで朝昼晩しっかり声がけをしているつもりでした。
でも娘の様子を見るに、そもそもの言葉の受け皿(コップ)の間口がすごく狭くて、ペットボトルの飲み口くらいしか開いてないのでは・・・と思い始めました。
「それならそもそも言葉を投げかけられてもそれを受け止める力も弱いし、漏斗でピンポイントに流し込めるような強力な言葉が無いと娘の中に入って行かないのかも???」
とも思いました。
- 2歳の時点で言語が1年以上の遅れ
- 人や物への興味の無さ
- ASD(自閉症スペクトラム)のチェックリストの項目に当てはまる行動が多い
この3つの事項は、私に覚悟を決めさせるには十分すぎる内容でした。
おそらくうちの娘は、今までと同じ育児をしてたら発語するとしてもずっとずっと先のことになるかもしれない。
発語だけじゃなく、全ての発達に遅れが出たり困りごとがどんどん増えて、娘自身が大変になるかもしれない・・・。
まだ小さい今のうちに、私が育児の意識改革をしなきゃまずい!
そう思い立ち、まず家族にこう宣言しました。
「これから娘ちゃんの言葉が出るまでは、私は娘ちゃんの育児以外はすごく適当になると思うけど娘ちゃんの発語だけは諦めたくないから許して!!」
私の気持ちとは裏腹に「あ、いいよおっけー」的な感じで承諾をもらい、(多分旦那はそこまで危機感感じてなかった)そこからは寝食は忘れませんでしたが発語について調べまくり実践する日々。
結果的に初めに家族に「娘の発語以外は全部適当になるんで!」宣言をしておいたのは「娘の発語」だけに集中して取りくめたので良かったと思っています。
それだけ娘の発語と向き合うのはエネルギーが要ることだったので、そのほかはテキトーでも許してくれた家族には感謝しかないです。
しかし私は言語聴覚士さんでも小児科医でも無いため、闇雲に声がけをしているような気がして「これであってるのか??でも諦めないぞ!!」の精神で日々過ごしていました。
次回の記事は「無発語〜一語文が出るまで(前編)」にどのようなことを試していたか書いていこうと思います。
導入編をご覧いただきありがとうございました。
よければ他の記事も見ていただけたら嬉しいです。
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