発達に遅れがある子供と向き合うのがしんどい時のメンタル回復法11選

こんな時どうした?

子供と向き合うのしんど過ぎ。

毎日色々頑張っているけど発語も出ないし、癇癪もされるし、その度周りと比べてしまう自分も嫌になる・・・。

もう逃げ出したい・・・

育児って大変ですよね・・・。

定型発達のお子さんにもある「イヤイヤ期」「4歳の壁」「赤ちゃん返り」などに加えて、発達に遅れがあるお子さんは「発語がない」「癇癪がひどい」「集団行動ができない」「他害や自傷をしてしまう」などの問題行動が出ることもあり、毎日大変な思いをされてる方もいらっしゃると思います。

さらに「これいつまで続くの?」「将来はどうなるの?」と現在だけではなく未来へのもやもやまで抱えてしまったり。

それでも毎日向き合わなければいけない現実。

こちらでは、そんなモヤモヤを少しでも軽くするために私がしていたメンタル回復法をお伝えしていこうと思います。

ちなみに、娘の

「発語なし」
「反応なし」
「癇癪が長い」
「集団行動不可」
「外出厳しい」
「時間が無い」
「ワンオペ」

の1番しんどい時によくやっていて、一人時間が少なくてもできる方法なので何か一つでも「これいいかも!」と思えるものが見つかれば嬉しいなと思います!

※無発語時代から発語までにやっていたことについてはこちらからご覧ください




この記事の目次

  1.  自分の子供と思って接しない
  2.  子供が無反応な時は自分の意識も逸らす
  3.  子供が寝ている時に「大好きだよ」と言う
  4.  『今の姿が子供の全てではない』と思う
  5.  誰かに自分をめちゃくちゃ褒めてもらう
  6.  一瞬ベランダに出て深いため息&耳を回す
  7.  1ヶ月分(30日)のご褒美お菓子を買い寝る前に食べる
  8.  イヤーマフをしながら過ごしてみる
  9.  子供の赤ちゃんの頃の写真を見る
  10.  紙にイライラを書き出し破り捨てる
  11.  育児の情報交換をする

     
     まとめ





1、自分の子供と思って接しない

娘の発語が無く呼びかけなどへの反応も薄い時は「一体何を考えてるのか全くわからん・・・」と思って落ち込むことが多くありました。

そんな時によく使っていた方法が、

「娘を自分の子供と思わず、別の星からきた研究対象」

として見る事です。

自分の子供だからこそ、発達に進展が無いとよりモヤモヤが強くなってしまうもの。

「なんでこんなに色々しているのにこの子は答えてくれないんだろう」とどうしても思ってしまいますが、別の星からきた研究対象ならば、

「なるほど、この声がけはこの対象にはあまり効果的じゃ無いのか、ふーん。じゃあ次々。」と思い詰める事なく淡々と接することができたように思います。


もちろん娘は自分の大事な子供ではありますが、毎日接して行く上で自分の気持ちの乱れを無くすためにも自分は研究者、子供は研究対象と思い込みながら過ごすのもアリだと思います。

何より、言葉が出ない時に「他の星から来たならまだ地球に馴染めてないよね・・・じゃあ中々話せなくてもしょうがないよね」と悶々として焦ることが減りました。





子供が無反応な時は自分の意識も逸らす

声がけに無反応だったり、子供も別のことに意識が向いてしまって取り組みや反応がものすご〜〜く遅いとついイライラしたりしますよね。

私は特に、娘に手を洗って欲しいのに洗面所で水の流れをずっと眺めて中々洗わなかったり、石鹸を押し出すポンプをわざと出るか出ないかの力加減でポフポフとずっと押しているだけの時期が続いた時があり、「早く洗ってほしいな〜〜〜」と毎回イライラしていました。

そんな時は「早くして!」「洗いなさい」と言いたくなってしまいますが、子供が意識を飛ばしているときは自分も娘以外のことに意識を飛ばしていました。

おすすめの意識の飛ばし方は、

  • 小さくラジオ体操をする
  • そばにあるもの(洗面所なら歯磨き粉など、リビングならお菓子のパッケージなど)の成分表示を見ながら頭の中で唱えること

です。

ラジオ体操は、洗面所やリビングなどで自分が立っている時や、外出先(人の目があるので軽い屈伸などにしてました)などにしていました。

娘の動作が中々進まないな〜と思った時に小さくラジオ体操をしたり屈伸をしたりしていると、体を動かす方に意識が行くので「娘が動かない」ことに注目しなくてすみ、娘が手をやっと洗い始めた時にも「あれ?もう手洗うの?あっという間じゃん」位の感じで待つことができました。
※既に発語があったり呼びかけへの反応が良いお子さんの前ではバレるので控えた方がいいかもしれません

成分表示を見ることについては、これは子供と同じ方向に置いてあると意識を飛ばしてもバレにくいです。

これまた「中々動かないな〜」と思ったら成分表示の欄を表にしたまま「ソルビット液・・無水ケイ素・・キサンタンガム・・POE硬化ヒマシ油・・ステリアルエーテル・・(※歯磨き粉の成分)」と読んで頭の中に反芻して行くんです。

そうしていると成分表の下まで読み終わる頃には手を洗い始めてたり洗い終わってたりするので「イライラしないで待ててよかった!」と思うことが多くなりました。

ちなみに、その時間を有効活用しようと英語のスペルや資格の暗記ものなどを暗記しようとした時もありましたが、逆に子供の変化や反応に気づくのが遅れ褒めるポイントを逃してしまうこともあったので、意識を飛ばす際はいつでも意識が帰って来れる位、自分にとってそこまで重要じゃないことに意識を向けるのがいいと思います。

なので成分表示くらいがおすすめです。笑



子供が寝ている時に「大好きだよ」と言う

起きている時は子供の難しい面ばかり目についてしまう時が多く、「なんでこの子は話さないんだろう」「なんでこれができないんだろう」とつい思ってしまいました。

抱きしめて「大好きだよ」と言っても返してくれるわけもなく、逆にのけぞって嫌がられたり、とことん無反応だったりして悲しくなります。

なので、眠りに落ちてる時に「娘ちゃん大好きだよ」と顔を見ながらつぶやいていました。

正直「今日は娘を好きになることができない、もう無理だ」と思う日もありましたが、毎晩寝顔を見ながら「大好きだよ」と言うことで、「娘が大好きだから自分はまだ大丈夫」と無理やり暗示をかけていたのかもしれません。

でも大好きだよと呟く時は、数少ないニコニコの笑顔や抱きついてきてくれた時の嬉しさなどを思い出しながらつぶやいていました。

そのおかげで自分が眠りにつくときは「明日も頑張るか・・・」と少し穏やかな気持ちで眠ることができていました。


『今の姿が子供の全てではない』と思う

『今の姿が子供の全てではない』と思う はShizu先生と平岩幹男先生の「魔法の言葉かけ」と言う書籍にも書かれている一文です。


子供の将来が不安になったときは、お守りがわりに心のどこかに留めておこう!と添えられている文も含めて、「確実に1ヶ月前の娘よりは成長しているはずだ」と信じながら心に刻んでいました。

よく育児中に「辛い」と周りの人に相談すると「あと数年したら楽になるから」とよく言われましたが、発達が遅れている子供の育児は定型発達のお子さんのような発達目安通りにいかないこともありますよね。

だから私自身も今現在の「喋れない娘」「癇癪する娘」「友達がいない娘」に注目してしまい落ち込むことがすごく多かったです。

ただ自分の精神衛生上できないことに注目しすぎるのはよく無いですし、成長しているかしていないかは置いといて、亀の歩みでも「成長している」「今の姿が娘の全てじゃ無い」と思い込むようにしていました。

無理やり自分を落ち込ませる必要はないんだなと気づけた言葉でした。

誰かに自分をめちゃくちゃ褒めてもらう

突然ですが、マズローの欲求5段階説と言うのを聞いたことがあるでしょうか?

マズローの欲求5段階説とは、人間の欲求が生じるメカニズムを階層化した理論です。

第一階層:生理的欲求
生理的欲求とは、第一階層の欲求で、人間あるいは生物として生命を維持するために必要なレベルの欲求。

第二階層:安全欲求
安全欲求とは、危険を回避して、安全に暮らしたいなど、安心や安全に関する第二階層の欲求。

第三階層:社会的欲求(親和欲求)
社会的欲求とは、家族や友人、会社の組織など、組織やグループに所属したいという人間関係に関する欲求。

第四階層:承認欲求
承認欲求とは、誰かから認められたいという欲求

第五階層:自己実現欲求
自己実現欲求とは、自分の可能性を追求して理想の自分に近づきたい、自分の能力や才能を最大限に発揮したいという欲求。

参考:日本経営心理士協会

人間の欲求の中には承認欲求があります。これは誰かから認められたい、褒められたいなどの感情です。

育児は仕事ではないので、朝から晩までこなして1日が終わってもお給料も出ないですし、「今日も一日お疲れ様、がんばったね!」と言ってくれる同僚もいません。

そして発達っ子の育児は想像を絶する大変さです。

「誰かこんなにがんばってる私を承認してくれ・・・!褒めてくれ・・・!」と思ったことはありませんか?

私は毎日思ってました。

実際に褒められたり認められたりするとそれだけで気持ちが少しポジティブになりますよね!

家族が協力的であれば「メンタル維持のために褒めて!」と伝えて褒めてもらうのもいいでしょうし、事情を知っているお友達がいればお願いしてもいいかもしれません。

ただ、家族にも友達にも中々言い出しづらいんだよな・・・と言う方は

「褒められサロン」と言うサイトがおすすめです。

自分のニックネームや性別、職業などを選択するだけで

「ノイママはすごいな、俺には無理だよ」

「ノイママはいつもがんばってるな」

「ノイママがいて本当に助かるよ」

などなどの褒められボイスが画面上にブワーッと出てきて全力で褒めてくれます。

少しくすぐったくなりますが、その褒められボイスを声に出して読むのもおすすめです。

自己肯定感が下がりっぱなしの発達っ子育児は色々な手を借りて自己肯定していきましょう・・・!




一瞬ベランダに出て深いため息&耳を回す

ストレスが溜まってどうしようも無くなった時は、子供の安全だけ確認した上でベランダによく飛び出していました。

ただ娘と長い時間離れることはできないので、「はあ〜〜〜〜あ〜〜〜〜」と言いながらめちゃくちゃ大きいため息をついたり、両耳を指で掴んでぐるぐる回してリフレッシュしていました。

ため息は幸せが逃げるからあまりしない方がいいとか、私自身もため息をついてる姿を見るのがあまり好きではないのですが、ベランダなら誰も見ていないし思いっきりついちゃえ!と思いっきりやっていました。

すごく大きくため息をつくと肩の力が抜けて少しスッキリする気がしました。体の中のモヤモヤを外に吐き出すようなイメージでやっていました。

また、耳まわしもストレス発散や疲れに良いらしいです。

耳には自律神経に関するツボが多く点在しており、揉んだり引っ張ったりすると緊張やストレスをほぐして体が自然にリラックスモードになってくれるそうです。

しかも5分もかからずに出来るので、子供から目が離せない時間がない時でも気持ちを切り替えるためにとても役立ちました。

私はすごく適当にひっぱったりぐるぐる回すだけでも割と効果があったのですが、ちゃんとしたマッサージ方法も参考にするとより良さそうです↓

美的:「耳マッサージ」の驚くべき効果とは!?専門家が悩み別にコツを解説




1ヶ月分(30日)のご褒美お菓子を買い寝る前に食べる

疲れた時にはやはりご褒美は必須ですよね。

私は1ヶ月分(30日分)の小さい個包装のお菓子をお気に入りの箱に入れて、1日の終わりに一人で1個食べていました。


毎日少しづつお菓子が減っていって、月の終わりに食べ終わると「あぁ・・・今月も毎日頑張った・・・」と少しだけ充足感に浸ることができます。

可視化されているので「あと3個で今月も終わり、もう少しだから頑張るか・・・」と思えたり、お菓子が無くなったら「やったー!また新しいお菓子が買える!!」と次の月を頑張る糧にすることができました。

お菓子のおかげで「発語まであと1ヶ月は頑張るか・・」→「無理だ頑張れない・・」→「あ、でもこのお菓子が終われば次は別の新しいのが買える・・」→「もう少し頑張るか・・・」→「新しいお菓子キター!あと1ヶ月頑張ろう!」と浮き沈みしながらなんとか頑張ることができていました。


ご褒美はお菓子じゃなくてもいいとは思うのですが、目に見える形で少しづつ無くなっていくものがいいかなと思います。

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イヤーマフをしながら過ごしてみる

聴覚過敏のお子さんによく利用されるイヤーマフですが、我が家にもあります。

うちの娘は聴覚過敏は無いため(途中でそれらしいのはあったけど)、私や主人が使っています。

主に「本当に娘の(泣き)声が聞きたくない」「その場から逃げ出したい」などのメンタル限界の時に使用しています。


イヤーマフをつけると本当に周りの音が聞こえなくなるので周りが遮断されたような感覚になれます。

娘が癇癪して泣いてしょうがない時などはイヤーマフをつけて、ベビーカメラ(見守りカメラ)で娘の様子を遠目に見ながら背を向けてお皿を洗ったりしていました。

この数分間だけでだいぶメンタルが落ち着きます。

子供が泣いている時や癇癪をしているとき、通常時であれば「うんうん、そうだよね」などと話を聞いたり対応することもできるのですが、「今向き合ったら怒鳴りつけてしまいそう」なくらいこちらのメンタルが落ちている時はなるべく視界に入れない・声を聞かない・他のことをするのが1番効果があるような気がします。


お皿が洗い終わる10分頃には娘の癇癪も少し落ち着いていますし、自分の気持ちもお皿汚れと共に洗い流して、また余裕を持って娘に接することができていました。


↑実際に我が家で使っているイヤーマフです。
男女兼用で遮音効果がすごくて本当に何も聞こえなくなります!!耳も痛くなりにくく快適です♪





子供の赤ちゃんの頃の写真を見る

赤ちゃんの頃の写真を見ると、不思議なことにイライラしてても「かわいい・・」と笑顔になれるんですよね。


この頃は全然発達気にしてなかったよなぁ・・・とかたまに色々考えてしまいますが、その場のイライラを鎮めるツールとしてはすごく有効だと思います。

私は『イライラした時用に見る写真』などの名称を分けてフォルダ分けをしています。

どうしようも無くイライラしてもすぐに笑顔になれる選りすぐりの写真や動画だけをまとめておくのがおすすめです!



紙にイライラを書き出し破り捨てる

「嫌なことやイライラを紙に書いて物理的に捨てると気持ちが落ち着く」と言うのは結構色々なところで耳にするストレス解消法かと思います。


私もHSP気質が強いので一度専門家に相談したところこの方法を勧められました。

「いつでも」「手軽に」「効果的に」できるのがいいところですね!

確かに頭の中のモヤモヤは紙に書き出して、それをぐしゃぐしゃ丸めたりビリビリに破いてゴミ箱に捨てたりすると気持ちが晴れていることが多くありました。

対人相手だと、言っちゃいけないとわかっているけどモヤモヤして言いたくなることがあったりしますよね。

それは子供でも同じなんですが、親だって人間ですからストレスが溜まりまくりだと、

「もう娘ちゃん育てるの嫌!」とか咄嗟に頭に浮かんでくることがたまにあります。


絶対に言っちゃいけないけど、自分は今こんなふうに感じていることをどうにか消化しなきゃいけない・・・。

そういう意味でも一旦紙に書き出してみるのは自分なりの消化になるので発語がない時期は結構頻繁にやっていました。






育児の情報交換をする

これは、リアルなママ友さんよりもSNSやネットで同じく発達に悩む親御さんとの情報交換がおすすめです。


必ずしも情報「交換」する必要はないので、同じような悩みを眺めたり、「こんなふうにしたら改善したよ!」の書き込みにコメントしてアドバイスをもらってみたりしていました。

色々なところで書いてるけど本当に救われたのがTwitter(現:X)です。


同じような状況で悩んでいる人たちがこんなにいるんだーと広い世界を知ることができ、リアルでは相談できなかった育児の悩みにも共感してもらえたり、少し年齢が上のお子さんたちの「発語しました!」の書き込みを見ると「希望・・・!!」と気持ちが明るくなったり。


Twitterをやってなかったら、娘、我が家、私、どうなってたんだろう・・・とたまに考えるくらい育児の際のモチベーションになっていました!




まとめ

一人の人間と向き合って育てていくのは本当に何かしらストレス発散のツールが無いとすぐにパンクしてしまいそうな位大変ですよね。

私の場合、娘が初めての子供だったこともあり、発達について無知だったこともあって本当に手探りで日々育児をしていました。

本来であれば、お子さんを預けて自分の時間をたっぷり取ってリフレッシュできるのが1番かとは思いますが、なかなかそううまくいかないこともありますよね・・。

その中で見つけた上記のメンタル回復方法、今メンタルが落ちて悩んでいる方に一つでも参考になるものが見つかれば嬉しい限りです!

甘いものや香りもストレス発散になるかも・・・・!

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