「子供のトイレトレーニングいつ終わるんだろう・・・」
ママさんのため息が聞こえてきます。
なかなか進まないトイトレって先が見えなくて不安になりますよね。早い子では2歳でおむつが取れた!なんて話を聞いたりネットで見たりすると焦ってしまったり・・・。
特に発達に不安があるお子さんだと便意や尿意を感じづらかったりうまく表現できずに漏らしてしまうなどもあり親もやきもきしてしまうもの。
今回の記事は、発達グレーの娘のトイレトレーニングにまつわるお話です。実際にやってみて効果があったことやなかったこと、何歳でおむつが取れたかをお伝えします。
この記事の目次
何歳から始めて何歳でおむつが外れたか
実際にやってみたこと
◉おしっこ編
- トイトレ用のグッズを使う ★★★★☆
- トイトレ用の動画を繰り返し見せる ★★★★☆
- 膀胱が育つまでトイトレを一旦止める ★★★★★
- おまるを使う ★★☆☆☆
- トイレにご褒美を置いておく ★★☆☆☆
- パンツの上からおむつを履かせる ★☆☆☆☆
- 外出先でトイレに行かせる ★★★★☆
◉うんち編
- うんちに関する絵本を見せる ★★★★☆
- おまるを使う ★★★★★
- 踏み台を使う ★★★★☆
- 予期せぬトラブル(お風呂場で・・・) ★★★☆☆
◉夜のおむつは?
- 不安でもパンツで過ごさせる
まとめ
何歳から始めて何歳でおむつが取れたか
我が家の娘は現在4歳9ヶ月の年中さん。トイレトレーニングを始めたのは2歳5ヶ月の夏で、完全パンツに移行したのは4歳4ヶ月頃でした。
トイトレを始めてから途中中だるみが続き中断してしまいますがおしっこをトイレで完璧にするようになったのが3歳11ヶ月で、うんちをトイレでするようになったのは4歳1ヶ月です。
ちなみに夜のおむつに関しては4歳3ヶ月頃まで念の為していましたが起床時全く濡れておらず自分でトイレに行って出していたので同時期に全てパンツに変えました。
ただ登園時は幼稚園までのバスの乗車時間が長いため、4歳4ヶ月頃までは朝だけおむつで園に着いたらパンツに履き替えてもらっていました。(先生方には本当に感謝です・・・!)
実際にやってみたこと
ここからはおしっこ編とうんち編に分けてお伝えします。
毎回トイレに行く際には、朝昼晩におむつを履かせた状態でトイレに連れて行き、ドアをノックさせ、補助便座に座らせて水を流させ、ほめてからシールを貼る。という流れを基本にやっていました。
◉おしっこ編
1 トイトレ促進用のグッズを使う ★★★★☆
娘は元々言葉が遅く、2歳半でもほぼ無発語でした。
※無発語から会話ができるまでの過程の記事はこちらから。
そのためどうにか発語を促す刺激を与えたくてこどもちゃれんじを1年遅れで受講おり、そのこどもちゃれんじの付録の中についていた「おしゃべりトイレちゃん」という音絵本を繰り返し見せていました。
↑公式サイトから
こどもちゃれんじを受講し、しまじろうを認知し始めた頃だったため割と興味を持って遊んでくれていました。
水を流す音が出たりうんちが落ちる音が出たりして飽きずに楽しんでくれていたように思います。
トイトレを本格的に始める前に見せることで、トイレの中は怖くないと思ってくれたのか、その後のトイレへの入室+便座に座ることに関しては全く抵抗なくやってくれていました。
2 トイトレ用の動画を繰り返し見せる ★★★★☆
こちらに関してもこどもちゃれんじのDVD内のトイレトレーニング動画をはじめとして、キッズYouTube内の「トイレに対してポジティブな気持ちを持てるか」どうかを判断基準にして選び見せていました。
(「お腹が痛くなっちゃった〜」などのネガティブな情報から入るものは3歳までは見せていません)
元々動画が好きな子だったので繰り返し見せることでトイレに対するネガティブな気持ちはあまりみられなくなって行きました。
3 膀胱が育つまでトイトレを一旦止める ★★★★★
そうなんです。上記の2点でトイレに対する抵抗感は無くなったのですが、よしよしと思って布パンツにしたところ、トイレ行くと出ないのにトイレから出るとジャーっと漏らす漏らす・・・。
そんなことが続いて朝から昼までで8枚パンツを洗う日々が続いたんですね。(白目)
幼稚園の入園前で、トイトレに付き合っていたら家事ができず部屋も荒れる荒れる・・私のメンタルも荒れる荒れる・・・で、この状態でトイトレ続けてもあまり意味なさそうと判断し、2歳8ヶ月から3歳0ヶ月頃までトイトレ一時中断しました。
でもそこでかなりメンタル回復したので、自分の状況とお子さんの状態を考えて無理そうなら一旦やめるのもありかもと思います!
※しんどい時によく行っていたメンタル回復法についてはこちらをどうぞ
4 おまるを使う ★★☆☆☆
実際に使っているもの↑
おまるを始めたのは3歳4ヶ月頃です。
購入後すぐにリビングにおくと物珍しさからか抵抗なく座ってくれ、何度かおしっこもしてくれました。ただ購入して1ヶ月もすると飽きたのか見向きもせず、普通にトイレでトレーニングするようになってました。
ただ!うんちのトイトレの際に抜群に力を発揮してくれたのです・・・!!!
5 トイレにご褒美を置いておく ★★☆☆☆
トイトレの指南書などによく書いているやつですね。
うちは『補助便座に座って水を流せたらシール1枚』、『トイレでうんちが出たら個包装のお菓子1つ』をあげるようにしていました。
シールは子供の好きなキャラものを選び、スタートとゴールが書いてあるものを使用していました。
この作戦は、トイレに対する警戒心を解くのに効果的だった反面、「トイレに行けばシール遊びができる!」と勘違いされ、トイレに入っただけでシールを求められたり何枚も勝手に貼ってしまったりすることもありました・・・。
お菓子に関してはトイレ終了後リビングに戻ってからの方が衛生的ではあるのですが、うんちが“出た“瞬間にご褒美を出さないと、何についてほめられたのかわからなくなり成功体験が薄れる可能性があったので個包装のお菓子をミニ封筒に入れてトイレのドアに貼って、すぐに取り出せる状態にしていました。
でも正直お菓子の出番はとても少なかったですね・・・。
6 パンツの上からおむつを履かせる ★☆☆☆☆
よくトイトレの本とかおむつに「尿がお尻につく不快感を感じてトイレへの促進効果がある」からパンツ一丁でわざと漏らさせてみましょうとか、パンツの上におむつを履かせて不快感を感じさせつつもママの負担軽減!などの情報が載っているので嬉々としてやってみました。結果・・・
うちの娘はそもそも濡れる不快感感じてない???
のか事後報告も無く不快を訴えることもなく、時間を置いて確認するとパンツはびしょびしょでおむつもしっかり濡れている、という状態が続きました。
感覚鈍麻気味の娘には効果が薄かったようです・・・。
7 外出先でトイレに行かせる ★★★★☆
外出先とは言えハードルは抑えめで、何度も行ったことがある児童館の広めのトイレやおむつ替えスペースなどがある多目的トイレを事前にチェックし、おむつ+着替え+ぞうきんなどを完備した状態でご機嫌の時だけチャレンジしてました。
何度も通う児童館だとお友達がたまに来ていたりして、お友達がトイレに行くと「自分も行く!」と言ってくれることが割とありました。(出る出ないは別として)
娘は手洗いにはまっている時期が長かったので、お家とは違い洗面台がいくつもあるトイレに入ることが嬉しかったらしく、家にいる時よりもトイレに行きたがる傾向がありました。
◉うんち編
前提として、うんちは結構苦労しました。
おしっこがトイレで出るようになってもうんちだけは絶対におむつじゃないとダメで、トイレに誘っても断固拒否。抱っこで連れて行こうものなら泣き喚いてのけぞり拒否。
ただ、あるタイミングが来てからはすぐできるようになりましたし失敗もほぼ0になりました!
1 うんちに関する絵本を見せる ★★★★☆
実際に見せていた絵本↑
「うんぴうんにょうんちうんご」の絵本はうんちについての定義と分類が学べる絵本です。
冷たいものばかり食べすぎると「うんにょ」(ゆるい便)になるし、栄養をしっかり摂って体が元気だと「うんち」(健康なバナナうんち)になるよー。だから自分からどんなうんちが出たのかトイレで観察してみようねー。
というような本です。私がこの本を選んだのは、娘がちょうど「なんでも見て見て期」だったからです。なんでもかんでも見せて共有したい気持ちが育ってきたときだったので、「ママーうんちみてー!!」を期待してこの本を買いました。
巻末にはそれぞれのうんちの分類の特大イラストポスターもついていたため切り取ってトイレに貼っていました。
何度も読んでいたせいか、たま〜にうんちがトイレで出た時は「これはどれ?うんにょ?」などと私と一緒にうんち観察に勤しんでいました。
2 おまるを使う ★★★★★
これ!!!!!!!
おしっこ編ですぐ飽きられてしまって全く日の目を見なかったおまるちゃん!!!!この子が救世主だったのです!!!
結果的に言うとテレビに気を取られている隙にうんちが出そうなタイミングになり、その際におまるに座らせてみたら大成功した・・・と言うものです。
それまでもテレビを見てる際におまるに座らせてみようとしたことはあるのですがやはり嫌がられてしまいなかなかうまく行きませんでした。
成功した時は本当に「今にもうんちが出そうなぎりぎりの瞬間」+「それどころじゃないくらい気を取られてしまう程好きな番組」が重なったからこそ成功したのかなと思います。
成功した瞬間はすぐに大好きなチョコを3つほどあげて東大合格したかのように褒めまくりました。そして「うんちが外に出るって気持ち良いよね!おむつでするよりも気持ちよかったんじゃない?」としつこく聞いていたら「そうかも」とポツリ。
その日からはおむつではなくおまるにうんちを出せるようになりました。前の文で言っていた「あるタイミング」とはここのタイミングのことです。
ちなみにおまるは4歳9ヶ月現在もたまに使っています。基本はトイレを使うのですが、起き抜けでぼんやりしている時やテレビを見ているときはリビングに置いてあるおまるを使用しています。近いし寒くないし使い勝手が良さそうです。
3 踏み台を使う ★★★★☆
初めてトイトレにチャレンジしてから3歳2ヶ月頃までは、100均一で売っている子供用のお風呂椅子を踏み台として使用していました。
でもやっぱり100均一のお風呂椅子は軽いせいかグラグラして危なかったり、幅が狭いから踏ん張りが効かないんですよね・・・。(そもそも本来の用途が違うのでしょうがないんですが・・)
↑実際に使用しているトイレステップ
改めて購入したものはかなりしっかり重さのあるステップなので、しっかり踏ん張りが効くようになりました。
設置してすぐはトイレでまだうんちが出てない状態でしたが、おしっこをする時に足がしっかりつくのが安心感があったようで、両手を私が握って補助しなくても自分でしっかり上れるようになりました!
4 予期せぬトラブル(お風呂場で・・・)★★★☆☆
これはまだうんちがトイレで出なかった時、「もしかしてこのイベントのおかげでうんちを外に出す感触を知ったんじゃない?」と私が勝手に思っているものです。それは・・・
湯船でうんちが出てしまった事件
です・・・・。
お風呂中に湯船でうんちが出てしまったんです。
お風呂前に一応トイレは行ったのですがその時は出ず、お風呂で身体を洗い湯船に入った瞬間
「おなかいたい・・・」
と言いそのまま湯船内でうんちをしてしまいました。湯船にぷかぷかうんちが浮いてる状態を見て卒倒しそうになりましたが、娘は「浮いてるーー!!」と上機嫌。
もしかして、この状態ってトイトレとしてはチャンスなのでは?
「ねぇ、湯船にうんちしてみてどうだった?」
「おむつにするよりも気持ちよかったりする?」
「お尻にベタベタしたりしないもんね?どうだった?」
『おむつよりもきもちよかった!こんどからトイレでやってみる!』の一言を期待して矢継ぎ早に質問する私。
結局全部無視されたのでその時気持ちを聞くことはできなかったのですが、その日から明らかにうんちっぽい時にトイレに走る回数が増えました。
ちなみに、4歳9ヶ月現在の娘に「初めておむつ以外にうんちしたときどうだった?」ときいて見た所
「気持ちよかった!おむつはくっつくから嫌だった」
と教えてくれたので娘なりにおむつよりもトイレやお風呂のようにお尻に何もくっついていない状態でうんちをする開放感は感じていたようです。
◉夜のおむつは?
就寝時に関しては、4歳3ヶ月頃(トイレでうんちが出たり出なかったりする時期から約2ヶ月後)まではおむつを履かせていました。
日中はずっとパンツで、お風呂上がりの着替え時におむつを履かせてそのまま朝まで・・・といった流れです。
ただ4歳3ヶ月を過ぎた頃からは安定的にトイレやおまるでうんちが出ていたので、就寝時も完全パンツにしています。
結果はというと、おねしょをしたのは初めてパンツで寝た日の一回のみで、4歳9ヶ月現在まで全く失敗はせずに過ごせています!
これはあくまでも私の予想ですが、3歳半頃(おしっこのみトイレで成功しつつあった時期)から4歳の間は娘の膀胱がしっかり育った期間だったような気がします。ちなみにそれは自分の気持ちを言葉に出して表現するのがうまくなった時期でもあるので、尿意や不快感を上手に周りに伝えることができ、周りも適切に動けた結果なのかなとおも思います。
なので夜用の敷きパッドやおねしょ用ズボンなどのグッズは買うことなく、全てのトイトレを終了することができました。
まとめ
というわけで、我が家の娘はトイレトレーニングを始めたのは2歳5ヶ月の夏で、完全パンツに移行したのは4歳4ヶ月頃。計1年11ヶ月の間トイレトレーニングを行いました。
実際にやってみて、トイトレは下記の3つの段階を踏む必要があるかなと思いました。※うちの場合
段階1→トイレへの警戒心・恐怖心・抵抗感を取り除く(2歳半〜無発語状態)
手段→トイトレ用グッズ(音絵本など)/トイトレ用動画(ポジティブな内容がおすすめ)/トイレにご褒美を置いておく/おまるを使う
段階2→トイレのルーティーンを覚えさせる(3歳〜単語や簡単なやりとりは可能)
手段→トイトレ用グッズ(音絵本など)/トイトレ用動画(ポジティブな内容がおすすめ)/トイレにご褒美を置いておく/踏み台を使う/おまるを使う
段階3→膀胱が育つのを待つ/言語表出を待つ(3歳半〜自分の気持ちを言葉で伝えられる)
手段→様子を見てトイトレを中断する(お互いのメンタル回復のため)/トイレ用の絵本や動画(中断中もトイレに対する抵抗感は無くしておく)
番外編→お出かけ先でトイレに誘う
いつもと気分が変わってトイレに積極的になったり、日常のトイトレに使えるヒントがあるかも。でも発達が未熟なお子さんはいつもと違うことに戸惑いや不安が出る場合もあるので、少しでも不安だったらやめましょう・・・。
そしてトイトレ全てに共通することですが、すごくすごくものすごく褒めていました。
トイレに行くために廊下に出たら褒めるし、トイレの便座に座ったら褒めるし、おむつをおろせたら褒めるし、もしおしっこやうんちが出せたらそれはもうすごい熱量で褒めまくっていました。
流石に現在はそこまでではないですがいまだに「うんち出たよ!おしっこ出たよ!」と報告してくれるのは無発語時代も褒めまくっていたからかなぁと思います。
トイトレを振り返ると、発語や気持ちの表出が無い時に始めましたが終わりが見えなくて本当に辛かったです。
常にパンツを洗ったりカーペットや廊下を掃除に気を取られて家事が回らなくてイライラしたり、お外で少しスボンに漏らしてしまった時は、人目があるところでもズボンを脱ぎたがったりして、やめさせようとすると泣き喚いたり・・・。
最初のうちはトイレへの警戒心を解くための準備だけしておいて、もっと早くトイトレを中断して、膀胱が育つまで気長に待っていても良かったかもしれないなぁとも今は思います。
トイレは毎日のことでもありますし、早くおむつが取れたら気持ち的にも楽ですよね。
子供によって尿意の感じ方や気持ちの伝え方もそれぞれ違うのでみんなが確実に取れる方法などを探すのは難しいですが、やはり焦らずにお子さんの膀胱のペースで気長に構えておくのがメンタル的にも楽だと思います。(とはいえ焦る気持ちも絶対にあるとは思います。難しいですね・・)
それでは、この記事が少しでもどなたかのお助けになれば幸いです。
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